主要クラウドサービスのIAMツールに機能的な差はほとんどないが、選定に当たって考慮が必要になる点がある。企業はどのようにIAMツールを選んだらよいのか。
クラウドサービス群の「Amazon Web Services」(AWS)、「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud」には、無料で利用できる「IAM」(IDおよびアクセス管理)ツールがある。どれも機能面で大きな差はないが、幾つかの点で若干の差異が存在する。
例えば、IAMポリシーの許容サイズに違いがある。AWSでは、ポリシーは6144文字までに制限されているが、Google Cloudでは64KBのファイルサイズに制限されている。Azureではこのような制限は存在しない。
各IAMは、人間以外のユーザーのアクセス許可を管理する方法にも違いがある。AWSのIAMは人間と非人間のユーザーを同様に扱い、同じアカウント内で管理できる。Google CloudとAzureでは、管理者は人間以外のユーザーを管理するためのアカウントを定義する必要がある。
こうした違いはあるが、企業はIAMの仕組みに基づいてクラウドサービスを選択すべきではない。主要ベンダーのIAMツールは仕組みに多少の違いはあるものの、企業がIAMに関して必要とするほぼ全てのニーズを満たせるからだ。むしろ、利用したいクラウドサービスの機能や価格設定に焦点を当てた方がいい。
各クラウドサービス群に備わったIAMツールがどういった企業に適するのかを検討する上では、以下の点を考慮するとよい。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...