携帯電話の回線を自動的に無線LANに切り替え、それを経由して固定有線回線で通話ができるFMC。導入を検討するポイントを紹介する。
FMC(Fixed Mobile Convergence:固定と携帯の融合)については誰もが耳にしたことがあるだろう。FMCにより、携帯電話ユーザーは回線を自動的に無線LANに切り替え、それを経由して固定有線回線で通話ができる。しかし、FMCが実現するのは、携帯回線と固定回線間での音声通信の融合だけではない。以下のことも可能になる。
FMCを導入するには2つの選択肢がある。1つは、VerizonやAT&Tのような通信事業者からFMCサービスを購入することだ。これはセントレックスサービスを購入するのと似ている。機器を管理するのは事業者だからだ。もう1つは、RIM、Cisco、Divitasといった企業からFMC機器を購入することだ。これはPBXを購入するのと似ており、購入した企業がFMC機器を管理することになる。
残念ながら、VerizonやAT&Tによる現行のFMCサービスは、携帯電話とPBXの統合に特化している。実際、Verizonが最近発表したPBX Mobile Extensionサービスでは、企業無線LANも利用できない。このため、企業がFMCの可能性を最大限に引き出すには、FMC機器を導入しなければならない。
機器を購入する前に、企業LAN、ITスタッフ、管理ツールがFMCに対応できるようにしておかなければならない。そのためのポイントとしては次のようなものがある。
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