中国に進出する企業をターゲットに、現地のデモルームの設置などで主力製品のビデオ会議システムの拡販を図る。
高画質(HD)ビデオ会議システムの開発を手掛けるライフサイズ・コミュニケーションズは4月7日、中国に進出する日本企業を対象に販売代理店の日立ハイテクノロジーズと共同で販売促進を図ると発表した。上海に開設したデモルームなどを通じて、HD画質でのビデオコミュニケーションの導入メリットを顧客企業に訴える。
ライフサイズは1日、Shanghai NTT Telecommunications Engineering(以下、SNTE)が上海に開設したHDビデオ会議システム用のデモルームに多拠点接続が可能な主力製品「LifeSize Room」を設置。日立ハイテクノロジーズやNTTコミュニケーションズ、NTTビズリンクらとSNTEの施設を共同利用しながら上海−東京間、あるいは各社の他国拠点間を結ぶHD画像のビデオシステムを顧客が体感できるようにする。LifeSize Roomは、1Mbpsの帯域で1280×720ピクセルの解像度によるビデオ映像を毎秒30フレームで動かすことができる多地点接続システム。
また、中国に自社拠点のある企業については、FTTHアクセスが可能な環境を国内に有する場合に同社がLifeSize Roomの機器の貸し出しや設置を行い、中国とのHDビデオ会議を手軽に試すことができる。
同社では、日本企業による中国現地法人設立の増加や北京オリンピック、上海万国博覧会開催など日中間の経済成長の動きを背景に、出張費削減や生産性の向上を実現するソリューションとして、中国進出するユーザー企業の需要拡大を見込んでいる。
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