2008年09月10日 07時30分 公開
特集/連載

SaaSの躍進で重要性を増すモバイルブラウザそろそろ実用段階?

SaaSの台頭や高速な3G携帯ネットワークの普及拡大を受け、ビジネスツールとしての利用に耐え得るモバイルブラウザの必要性が高まっている。

[Michael Morisy,TechTarget]

 モバイルブラウザは長い間、スマートフォンの要素の中で二の次にされていた。レンダリング機能は貧弱で、Webページをナビゲートするには、禅の修行で要求されるような忍耐が必要だった。手軽にWebサーフィンすることなど考えられなかった。

 しかし現在、SaaS(Software as a Service)の台頭や、高速なブラウジングが可能な3G携帯ネットワークの普及拡大を受け、端末メーカーは搭載ブラウザの品質向上を進めている。今ではスマートフォンのWebブラウザに、Webベースアプリケーションを通じてエンタープライズソフトウェアを提供できるようになっている。

 「アプリケーションをモバイル端末に提供する場合、Webブラウザを利用すればかなり簡単だ」とNemertes Researchのアナリスト、マイク・ジュード氏は語った。

 Nemertes Researchが最近実施した調査では、約3分の1の企業が端末の購入決定に当たって、モバイルWeb体験の質を考慮に入れることが分かったと、ジュード氏は述べた。

 さらに同氏は、回答者の25%が、「従来の基本的なPIM(Personal Information Manager)だけでなく、CRM(顧客関係管理)系のアプリケーションをモバイル端末に提供しようと考えている」と答えたと語り、「すぐに大きなトレンドになるとはいえないだろうが、少なくとも一定の関心はある」と付け加えた。

 Salesforce.comのモバイル部門担当副社長、チャック・ディートリック氏は、そうしたアプリケーションの提供は自然な動きであり、モバイル規格の充実がその背景にあると指摘した。

 「携帯メールが浸透するとともに、端末でほかに何ができるかが模索されるようになった」とディートリック氏。「われわれのプログラムをモバイル化するのは非常に簡単だった。われわれのインフラは1つのアプリケーションであり、われわれはこれをターゲットに、130万の顧客すべてをサポートするモバイルソリューションを構築済みだからだ」

 「Salesforce」は、現在最も普及しているSaaSプラットフォームの1つだ。ディートリック氏は、「Salesforce.comの製品に対しては、『高機能ブラウザ搭載スマートフォンをほぼ常時携帯する外勤者向けにモバイル化してほしい』という要望が高かった」と語った。

 「現在、モバイル版への需要が急激に伸びている」(同氏)

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