新サービス「Enterprise SOAワークショップ」を開始し、SOAの技術習得と移行のロードマップ策定を支援。また、SAPアプリケーションをSOA化した場合の使い勝手を実感できる施設を新設する。
日本ヒューレット・パッカード(HP)とSAPジャパンは9月17日、企業のSOA(サービス指向アーキテクチャ)導入を推進するコンサルティングサービス提供のための協業を開始した。
本協業ではERP利用からSOAシステムへの移行に当たり、アプリケーションからインフラまでの導入支援を行う。サービス対象となる企業はグローバル展開している製造業、流通業、金融業など。両社で専任コンサルタントチームを置き、ユーザー企業に向けての導入支援コンサルティングを行うとともに、同時に新サービス「Enterprise SOAワークショップ」を開始する。
これまで両社は、SOA導入に必要なサーバやソフトウェア、機能をまとめたシステムパッケージ「SAP Discovery System for Enterprise SOA powered by HP」を提供してきたが、新サービスのEnterprise SOAワークショップは、SOA技術の習得と移行のためのロードマップ策定の支援を行うという位置付け。コンサルティング内容には、SOA概要説明や「SAP NetWeaver」についての説明、SAP Discovery Systemのセットアップ、演習が含まれる。SAP Discovery SystemとEnterprise SOAワークショップの併用により、通常3カ月ほどかかるSOA検証環境の構築と技術習得が1週間ほどで完了するとしている。Enterprise SOAワークショップの価格は200万円から。
また、両社は日本HP市ヶ谷本社の「SOAコンピテンシー・センター」内に「Enterprise SOAエクスパティーズ・センター」を開設。本施設ではSAP Discovery Systemの最新バージョン(V3)を使用し、日本HPのSOA対応インフラ上でSAPアプリケーションをSOA化した場合の使い勝手を実体験することができる。
さらに、日本HPが提供しているSOAシステム構築サービス「HP SOA 7 Service」とSAPジャパンが策定した迅速なSOA移行のための方法論「Methodology of Accelerated Transformation to Enterprise SOA」の共有を両社コンサルタントチームで進めるとしている。
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