プライベートクラウドのメリットと課題とはクラウドにまつわるビジネス課題

自社内にプライベートクラウドを構築することで得られるビジネス上のメリットや、システム管理上の課題などについて、仮想化とクラウドコンピューティングの専門家に聞いた。

2009年05月18日 08時00分 公開
[Christina Torode,TechTarget]

 米TechTargetでは、仮想化クラウドコンピューティングを専門とする米Enterprise Strategy Groupのアナリスト、マーク・バウカー氏にインタビューし、プライベートクラウドの構築について話を聞いた。プライベートクラウドとは、クラウドコンピューティングの概念と仮想化技術を使ってデータセンターリソースを集中化し、アプリケーションとサービスを業務需要の変化に応じてオンザフライで動的に配信できるようにすることだ。

 2部構成のインタビュー記事の第2部となる今回は、プライベートクラウドにまつわる「CIOとIT管理の問題」について、バウカー氏に解説してもらった。具体的には、ビジネスニーズに対応する手段、組織全般にわたるアプリケーション管理とIT予算の割り当て、プライベートクラウドに基づいたデータセンターモデルの基盤を築く方法などを取り上げる(第1部の「プライベートクラウド──サーバ仮想化を超えて」では、プライベートクラウドと仮想サーバファームの違いなど、プライベートクラウドにまつわる技術的側面について解説してもらった)。

―― ビジネスニーズに対応しようとしているCIOのために、プライベートクラウドは何ができるのでしょうか。

バウカー CIOの観点から見ると、CIOはアプリケーションオーナーの1人であり、IT部門がインフラの観点から何を提供できるかによって制約を受けます。もしIT部門が、例えば新しいリソースの迅速なプロビジョニングやプロビジョニング解除といった新しい手段でインフラを提供できるようになれば、セキュリティやコンプライアンスをベースにしたポリシーをそれらリソースに適用できるようになります。物理的にこれをやるには相当のコストが掛かりますが、すべてを仮想化するようになれば、ITインフラ群全体にこうしたポリシーを適用することができますし、そのインフラの中の特定の仮想マシンにのみ適用することもできます。

―― クラウドモデルに従ってリソースをプールすることは、従来のITコスト配賦モデルを変えることになるように思えるのですが。

ITmedia マーケティング新着記事

news002.jpg

ロシアのbotファームがXを標的に虚偽情報を拡散 どうしてこうなった?
ロシアによる生成AIとソーシャルメディアを使った世論操作が活発化している。標的とされ...

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...