Windowsサーバの脆弱性 その根本原因は?活用されないセキュリティ評価

Windowsサーバにまつわるセキュリティ問題が何年たってもなくならないのは、複雑な人為的問題が原因だ。

2009年12月02日 08時00分 公開
[Kevin Beaver,TechTarget]

 Windows環境のセキュリティ対策の問題点は基本的に何年も同じままであり、この先も大きく変わることはなさそうだ。これらの問題点はよく認知されており、診断ツールや簡単にできる対策もある。にもかかわらず根強く残っており、毎年相変わらずWindowsサーバのセキュリティトラブルを招いている。それはなぜか。一言で言えば、複雑な人為的問題が原因だ。以下で説明していこう。

 まず、Windowsを使っているほとんどの組織では概して、一般的なセキュリティ対策基準が採用されていない。よく知られている基準に基づいてWindowsサーバを構成するのではなく、強力なパスワードを設定し、最新パッチの適用を徹底するだけで、構成はおざなりにしている管理者が多い。「どのみちファイアウォール内のサーバなので、気に掛けるまでもない」というわけだ。

 また、往々にして、Windowsシステムの管理業務は責任の委譲がなされず、分担されていることが多い。Windows管理者はすべてのWindowsシステムを管理していることになっているが、ごく小規模な組織以外では、そうしていない場合が多い。大抵はほかの誰かもWindowsシステムの面倒を見ている。

 開発者やQAスタッフはしばしば、自分の環境を自分で管理する。物理セキュリティの担当者も同様だ。こうした場合ほど顕著ではないが、営業や研修といった部門も、独自にWindowsサーバを立てたり、処分したりすることがよくある。その結果どうなるのか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...