日本オラクルがサーバ/ストレージ事業などの国内製品戦略を発表した。旧サン・マイクロシステムズの技術や製品を統合した新製品を順次提供する。
日本オラクルは10月19日、2010年1月に米オラクルによる買収が完了したサン・マイクロシステムズのサーバ/ストレージ事業を含めた国内における製品戦略を発表した。同社は今後、統合型ストレージ製品群「Sun ZFS Storage Appliance」、16コアプロセッサー搭載サーバ製品群「SPARC T3システム」、UNIX系OS「Oracle Solaris 11」などを順次提供していく。
日本オラクルの専務執行役員 システム事業統括部 大塚俊彦氏は「両社が統合することで、ハードウェアとソフトウェアの技術を統合した製品の提供が可能になり、顧客により高い価値を提供できる」と説明し、「今回発表した新製品は、統合時に表明したサン・マイクロシステムズの技術と製品群への継続的な投資を具現化した第一弾製品」と紹介した。
Sun ZFS Storage Applianceは、エントリー向け「同 7120」、ミッドレンジ向け「同 7320」、ハイエンド向け「同 7420」、高拡張性モデル「同 7720」の4機種が用意されており、12テラバイトから1ペタバイトまでのストレージ容量に対応する。また、同社の業務アプリケーション製品群「Oracle Applications」環境向けに最適化されており、バックアップ最適化機能「Oracle RMAN backup」、データベースのパフォーマンスを向上させる「Oracle Database Cloning」、障害復旧機能「Oracle Fusion Middleware」といった3種類のデータ保護ソリューションを活用できる。
SPARC T3システムは、サーバブレード「SPARC T3-1B Blade for Blade 6000」、1ソケットのラック型サーバ「SPARC T3-1」、2ソケットのラック型サーバ「SPARC T3-2」、4ソケットのラック型サーバ「SPARC T3-4」などの4機種が用意されている。同社によると、業界初となる16コア/128スレッドを実現する「SPARC T3プロセッサ」を搭載することで前世代機種「SPARC T-Series System」と比較して2倍のパフォーマンスを実現するという。SPARC T3プロセッサは、チップレベルでの暗号化機能や仮想化機能を内蔵。SPARC T3システムでは付属機能「Oracle VM Server for SPARC」を活用することで、1サーバ当たり128仮想マシンを実現できる。
Oracle Solaris 11は、オラクルのソフトウェア製品群と連携した設計および統合テストを通じて、アプリケーションのスループット向上や基盤のパフォーマンス強化、基盤全体の信頼性およびセキュリティなどが強化された。
また、米オラクルのポートフォリオ戦略 シニア・ディレクター シェーン・シグラー氏は、SPARC T3プロセッサおよびサーバ、Oracle Solarisなどの5年後までの製品ロードマップを発表した。同社は今後、SPARC T3関連製品では2年で2倍の性能向上を目指すとしている。
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