サーバベンダー、SIerとして国内大手の富士通がプライベートクラウドで注力するのは、アウトソーシングサービスと移行サービス。
企業システムの新たな構築手法として、クラウドコンピューティングを活用しようという機運が急速に高まっている。これは、多くのサーバベンダーやSIer、データセンター事業者が感じているところだ。サーバベンダーやSIerとして国内大手の富士通も例外ではない。2009年から2010年にかけ、企業システムをサービス化して利用するクラウドの商談は2倍以上に急増したという。最近はPaaSやSaaSなどのパブリッククラウドに加え、企業が自社内にクラウド環境を構築するプライベートクラウドの案件が増え始め、およそ2割を超えるまでになっている。
そうした中、富士通が特に力を入れて取り組んでいるのが、プライベートクラウドをアウトソーシングサービスとして提供する「プライベートクラウドサービス」だ。クラウド特有の複雑な運用業務を企業に変わって実施し、情報システム部門の負荷軽減を目指す新サービスである。
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