Office 365への移行をサポートするサードパーティー製品が登場マイグレーションの問題点を解決できるか?

「Office 365」へ移行するためのサポートツールが出始めた。しかし、オンプレミスアプリケーションとクラウドが共存するハイブリット環境では、Office 365のメリットが損なわれる恐れがある。

2011年05月23日 08時00分 公開
[Ed Scannell,TechTarget]

 米Microsoftは2011年4月18日にOffice 365の最初のパブリックβをひそかにリリースしたが、これを受けて、一部のソフトウェアメーカーから、オンプレミスアプリケーションと大量のデータセットを新しいサービスベースのプラットフォームに移行するための製品がリリースされている。

 米Quest Softwareや米MetaVis Technologiesなどのソフトウェアメーカーが提供するこれらの製品は、さまざまなマイグレーション関連の問題についてMicrosoftから対応策が出されるのを待ち続けているIT企業に歓迎されている。

 あるシステム管理者は、自分が管理している施設ではExchange Serverにかなりの投資をしているが、ハードウェアの老朽化が進んでいるため、早めにサーバを統合してOffice 365に移行したいと明かす(Exchange Server管理者のOffice 365移行準備に関しては関連記事「『Office 365』で変わるExchange管理者の役割」を参照してほしい)。また、米国の大手の銀行でシステム管理者を務めるユージーン・リー氏は、「Microsoftが提供している無料の(マイグレーション)ツールでは不十分なので、使えそうなプログラムがあれば検討する」と話している。

 移行に着手する際、IT企業は主として製品を共存させるための技術を探す。リスクを抑え、ユーザーの生産性を削ぐ中断を少なくするためだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news156.jpg

AIはGoogleの地位を揺るがしているのか? Domoが年次レポートを公開
Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きている...

news162.jpg

3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...

news064.jpg

Googleの独占市場が崩壊? 迫られるChrome事業分割がもたらす未来のシナリオ
本記事では、GoogleがChrome事業を分割した後の世界がどのようなものになるのか、そして...