電子カルテシステムの時系列データやテキスト情報によるプロセス分析などを共同で研究する。
東邦大学と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は6月6日、電子カルテシステムなどのテキスト情報や時系列データを分析する研究で協業すると発表した。医療機関のデータ活用の推進や患者主体の医療の質や安全性の向上などを目的としており、研究期間は2011年12月までを予定している。
今回の協業では、東邦大学医療センター大森病院の医療・医学分野のノウハウとIBM東京基礎研究所のテキスト分析などの研究成果を活用する。東邦大学医療センターの3病院は、日本IBMの総合医療情報システム「IBM CIS」(Clinical Information System)を採用している。
今回の研究では、検査や治療などの医療サービスの内容、検査結果や診断名といった患者情報など、さまざま形態で大量に存在する患者ごとの時系列データが対象となる。分析者は解析対象のデータや期間を対話的に設定し、診療プロセスやパスウェイのパターン抽出や新パターンの発見などを可能にするツールの研究開発を行う。また、対象診療データは数値やコード化された分類データだけではなく、診療記録などのテキストデータも含まれている。日本IBMによると、それらをテキスト解析することで従来よりも多角的な分析が可能になるという。
例えば、電子カルテの診療記録に記載されている「血圧」に関する情報をテキスト解析することで、最高・最低血圧などの数値データを抽出して検索したり、分析したりできる。また、手術や投薬などの連続する治療行為を患者集団や疾患ごとに集約・分析することで、あるグループに特有の高頻度パターンの発見や効果的な診療プロセスの確認などを支援する。
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