2011年10月05日 09時00分 公開
特集/連載

FireWireの二の舞になる可能性もThunderboltストレージ、SMB市場での普及は期待薄

Intelの高速ストレージ技術として注目を集める「Thunderbolt」。同技術を搭載する製品リリースが控えているが、業界関係者の評価は分かれているようだ。

[John Hilliard,TechTarget]

 米Intelの高速ストレージ技術「Thunderbolt」がリリースされてすぐに、同技術を採用した初のストレージシステムが登場した(関連記事:SSDがネットワークとCPU使用率に与える影響)。今後も同技術を搭載した製品が出てくるのは間違いなさそうだが、業界関係者らは、Thunderboltは中堅・中小企業(SMB)向けのストレージ製品では重要な技術にはならないとみているようだ。

 「ストレージ分野における今日のUSBの利用状況と同様、一部のニッチ分野や特殊な用途を除けば、ThunderboltはSMBの中間から上の部分および大企業のストレージ市場で大きな影響力を持つとは思えない」──米StorageIO Groupの上席アナリスト、グレッグ・シュルツ氏は電子メールの取材でそう指摘する。

 Intelが米Appleと共同で開発したThunderboltは、PCI ExpressとDisplayPort I/Oをデュアルチャネルケーブルに統合したもので、各ポートにおいて双方向で10Gbpsの伝送速度を実現する。Intelによると、Thunderboltストレージ技術では1つのポートに最大7台の機器をデイジーチェーン接続できるとしているが、AppleのWebサイトでは最大6台までとなっている。Thunderboltの公称転送速度は、USB 3.0の5Gbps、FireWireの800Mbps、ファイバーチャネル(FC)の8Gbps(間もなく16Gbpsになる見込み)、eSATAの6Gbpsを上回る。

 Thunderboltでは今のところ、機器の接続に3メートルの長さの銅ケーブルを使用するが、公表された資料によると、Intelは将来、伝送距離が長くて伝送速度もはるかに高い光ケーブルに移行する予定だとしている。Light Peak(Thunderboltのベースとなっている技術)に関する2010年のホワイトペーパーの中でIntelは「光ケーブルを使用することにより、データ転送能力が約100Gbpsに拡大する可能性がある」と述べている。

関連ホワイトペーパー

ストレージ | SMB | Intel(インテル) | Apple | NAS


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