BIをベースにしたアメーバ経営管理ソリューション、KCCSと日本インフォアNEWS

「アメーバ経営」のエッセンスを組み込んだ経営管理ソリューションが登場。基盤にBI製品を採用することで、多次元分析を可能にしている。

2011年12月02日 23時00分 公開
[垣内郁栄,TechTargetジャパン]

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は連結経営管理ソリューション「GreenOffice Profit Management」の新バージョンを11月30日に出荷開始した。新バージョンでは、BI(ビジネスインテリジェンス)の基盤として日本インフォア・グローバル・ソリューションズの「Infor10 BI」を採用。これまでのバージョンと比べて、多次元での分析を可能にした(参考記事:「Infor10」発表、TwitterやFacebookを参考にインタフェース刷新)。

画像 KCCSの谷口直樹氏

 GreenOffice Profit ManagementはInfor10を含むERPパッケージから財務データを取得し、その予実を管理できる。PDCAサイクルに基づき、計画策定と実績のモニタリング、分析、シミュレーションが可能。京セラの経営管理手法「アメーバ経営」の考え方が反映されている。KCCSのソリューション事業本部 西日本ソリューションビジネス事業部長 兼 ERP事業部長 谷口直樹氏は「アメーバ経営のエッセンスを導入しやすいように汎用化し、BIに乗せて提供する」と新バージョンを説明した(参考記事:BIによるPOS分析でタイムリーな売れ筋把握を実現した小売業事例)。

 Infor10 BIを基盤とすることで新バージョンでは部門別や取引先別などを対象に、多面的な軸でデータを分析できるようになった。またデータベース上の計画、実績データに対してドリルダウン分析も可能で、さまざまなリポートを作成できる。アメーバ経営の考えに基づく部門別の採算管理を効率的に行えるという。

画像 GreenOffice Profit Managementのダッシュボード画面《クリックで拡大》

 GreenOffice Profit ManagementテンプレートとInfor10 BIのライセンス、データ取得用の「DataSpider」のライセンスを含めて、価格は20ユーザー利用で840万円から。KCCSではシステム構築費を含めて1件当たり2000万円程度になると予測している。初年度に25システムの導入、5億円の売り上げが目標だ。

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