実例で学ぶ、仮想リソース最適化のためのロードバランシングデータセンター環境の物理/仮想リソース管理のコツ(1)

IT管理者にとってデータセンター環境の適切なリソース管理は必須スキルだ。特に今後重要になるのは、仮想化された物理プラットフォームを考慮したリソースプランニングである。

2012年03月29日 09時00分 公開
[Bill Kleyman,TechTarget]

 今日のデータセンターは、堅牢かつ効率的であることに加え、適切に活用されることが何よりも求められる。データセンター環境のリソースがアイドル状態になると、無駄なコストが生じてしまうからだ。しかし、不適切なリソース構成でデータセンターを酷使すると、ハードウェア障害で物理ホストにトラブルが発生する危険がある。そこでIT管理者にとっては、環境全体にわたってコンピューティングリソースを管理、活用することが課題となる。これらのリソースには多くの場合、物理リソース、仮想リソース、クラウドリソースが含まれる(関連記事:システム管理ツールを制するものがデータセンター市場を制す)。

 今回から3回にわたり、リソース利用を最適化する手段として、リソースプランニングと問題緩和策について解説する。また、深刻化する前に問題の芽をつみ取る方法も取り上げる。

リソースプランニングのベストプラクティス

 現在のほとんどのデータセンター環境では、何らかの仮想化が導入されているか、導入される予定だ。これに伴い、仮想化された物理プラットフォームの展開を考慮することが必要になっている(関連記事:普及期に近づくも運用管理ノウハウに課題が残るサーバ仮想化)。今ではわれわれは、1台のハードウェアプラットフォームにコンピューティングリソースを依存する仮想マシン(VM)群を多数運用しているからだ。これらのリソースにはCPUやメモリ、ネットワークトラフィックのI/O(および、場合によってはディスクトラフィックのI/O)などがある。リソースの管理と問題の特定に関して言えば、プロアクティブなプランニングが適切なリソース活用に役立つ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...

news199.jpg

Yahoo!広告における脱デモグラフィックの配信・分析を実現 電通が「DESIRE Targeting」を提供開始
電通の消費者研究プロジェクトチームは、消費者を理解し、Yahoo!広告の配信や分析を実施...