IT管理者にとってデータセンター環境の適切なリソース管理は必須スキルだ。特に今後重要になるのは、仮想化された物理プラットフォームを考慮したリソースプランニングである。
今日のデータセンターは、堅牢かつ効率的であることに加え、適切に活用されることが何よりも求められる。データセンター環境のリソースがアイドル状態になると、無駄なコストが生じてしまうからだ。しかし、不適切なリソース構成でデータセンターを酷使すると、ハードウェア障害で物理ホストにトラブルが発生する危険がある。そこでIT管理者にとっては、環境全体にわたってコンピューティングリソースを管理、活用することが課題となる。これらのリソースには多くの場合、物理リソース、仮想リソース、クラウドリソースが含まれる(関連記事:システム管理ツールを制するものがデータセンター市場を制す)。
今回から3回にわたり、リソース利用を最適化する手段として、リソースプランニングと問題緩和策について解説する。また、深刻化する前に問題の芽をつみ取る方法も取り上げる。
現在のほとんどのデータセンター環境では、何らかの仮想化が導入されているか、導入される予定だ。これに伴い、仮想化された物理プラットフォームの展開を考慮することが必要になっている(関連記事:普及期に近づくも運用管理ノウハウに課題が残るサーバ仮想化)。今ではわれわれは、1台のハードウェアプラットフォームにコンピューティングリソースを依存する仮想マシン(VM)群を多数運用しているからだ。これらのリソースにはCPUやメモリ、ネットワークトラフィックのI/O(および、場合によってはディスクトラフィックのI/O)などがある。リソースの管理と問題の特定に関して言えば、プロアクティブなプランニングが適切なリソース活用に役立つ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...
「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...
SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...