クラウド業界の一大イベント、「第3回 クラウド・コンピューティングEXPO【春】」(以下 クラウドEXPO)が盛況の内に閉幕した。2012年5月9日〜11日の3日間、筆者も東京ビッグサイトに缶詰となり、クラウドに関する関心の高まりを肌で感じたところだ。これで3年連続、出展者と来場者の両方の立場でフルに参加したことになる。過去を振り替えつつ、今回、感じたことを書き下してみたい。
本連載はこれまでに、パブリッククラウドを使った企業向けシステム構築について解説してきた。この記事も「パブリッククラウド」「企業向けシステム」に重点を置いて筆を進める。
複数のイベントが同時開催されているので厳密ではないが、2011年と比較して出展者数と来場者数は微減していたようだ(出展者数175社、来訪者数9万4000人。主催者のWebサイトから筆者集計)。「通路を歩けないほどの人だかり」は随所で見られたが、頻度や密度は2011年をやや下回っていたのではないか。2日目の悪天候の影響もあったかもしれないが、過去にあった「クラウドへの過剰な期待」が、やや落ち着いてきているのと、日経BP Cloud Daysなど、他のクラウド関連の展示会も定着しつつあり、情報収集の方法が多様化していることも一因と思われる。
とはいえ、2011年との差は「言われてみれば、そうかな」というレベルのかすかなもので、イベント自体が持つ「熱量」は依然として高い。筆者も、会期中、半分の時間は弊社の商談コーナーで、お客さまの対応に追われていた次第だ。
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