タイムカードもクラウド化――クラウドEXPOで見た最新業務アプリ事情「第3回クラウドコンピューティングEXPO」リポート

クラウドコンピューティングEXPOでは、さまざまな業務アプリケーションのクラウド化の事例を多く見ることができた。どのようなサービスがあり、ユーザーメリットは何なのか。特徴的なサービスを紹介する。

2012年05月23日 09時00分 公開
[垣内郁栄,TechTargetジャパン]

 東京ビッグサイトで2012年5月9日〜11日の3日間開催されたIT関連の総合展示会「Japan IT Week 2012春」。専門展示会の1つ「第3回クラウドコンピューティングEXPO 春」では、クラウドを活用した業務アプリケーションの展示を多く見ることができた。注目を集めた展示を紹介する。

 電通国際情報サービス(ISID)は、定番の連結会計ソリューション「STRAVIS」をクラウド経由で利用できる「STRAVIS on CLOUDiS」を展示した。STRAVIS on CLOUDiSは5月9日に発表したばかり。STRAVIS on CLOUDiSではユーザー企業がサーバなどのハードウェアやシステム運用管理のコストを負担する必要なく、連結会計ソリューションを利用できる。

 STRAVIS on CLOUDiSを稼働させるクラウドインフラとしては、「Amazon Web Services」(AWS)を利用。STRAVISのバージョンアップやサーバなどのシステム運用管理はISIDが行う。ユーザー企業は通常通りSTRAVISのライセンスを購入する必要があるが、ISIDでは「将来はライセンス購入が不要で月額課金などで利用できる廉価版の提供も検討している」と話した。

画像 STRAVIS on CLODiSの構成

 定番ソリューションのクラウド化は他でも見られた。プロシップは、固定資産管理ソリューション「ProPlus」のクラウド版「ProPlus for C-x」を展示した。ProPlusは3300社以上が利用している固定資産管理のソフトウェアで、リース資産の管理などにも利用される。日本企業の固定資産管理は税法などの関係で複雑なため、「SAP ERP」などの統合ERPを使っている企業でも、固定資産管理だけはProPlusなどの国産製品を使っているケースが多い。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news178.jpg

Androidの偽アプリを使った新たな広告詐欺、広告主にもユーザーにも大迷惑な手口とは?
疑いを持たないユーザーと広告ネットワークを巧みに悪用する、高度に組織化された広告詐...

news047.jpg

在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...