ハイエンド向けSANストレージの機能を継承した新製品「HP 3PAR StoreServ 7000」を発表。今後はストレージ新戦略の下、ストレージ製品群のポートフォリオを再定義して製品展開を図る。
日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月13日、ミッドレンジ向けSAN(Storage Area Network)ストレージの新製品「HP 3PAR StoreServ 7000」を発表した。米HPは12月4~6日、独フランクフルトで開催したイベント「HP Discover 2012」において、ストレージ新戦略「HP Converged Storage」を発表。日本HPの常務執行役員 エンタープライズインフラストラクチャー事業統括 杉原博茂氏は、「3PAR StoreServ 7000は、その戦略の中核を担う製品」と説明する。同社は新戦略に伴い、既存の「HP 3PAR」製品群の名称を「HP 3PAR StoreServ」に変更した。
HP 3PAR StoreServ 7000は、ハイエンド向けSANストレージ「HP 3PAR StoreServ 10000」と共通のOS「3PAR OS」とASICを搭載し、全てのソフトウェアオプションが利用可能。筐体間のデータ移動をオンラインで可能にする「HP 3PAR Peer Motion」機能、導入設定サポートツール「HP 3PAR Smart Start」などを利用できる。コントローラーが2ノード構成の「HP 3PAR StoreServ 7200」(以下、StoreServ 7200)と、2または4ノード構成の「HP 3PAR StoreServ 7400」(以下、StoreServ 7400)の2機種がある。StoreServ 7200の最大搭載ドライブ数は144基で、最大容量は250Tバイト(StoreServ 7400は480基、864Tバイト)。
HP 3PAR StoreServ 7000の販売価格は、HP 3PAR StoreServ 7200が333万9000円から、HP 3PAR StoreServ 7400が505万500円から(いずれも税込み)。
HP Converged Storage戦略では、多様なものを1つにまとめるという“Polymorphic Simplicity”をビジョンに掲げている。日本HP エンタープライズインフラストラクチャー事業統括 HPストレージ事業本部 事業本部長 福岡英治氏は「プライマリーや仮想環境用、情報分析、データ保護(バックアップ)などのストレージ製品群について、エントリーからハイエンドまで全ての領域でアーキテクチャを統一する」と説明した。同社はその戦略の下、プライマリーストレージでは、既存の「HP EVA(Enterprise Virtual Array)」シリーズとHP 3PAR StoreServのアーキテクチャを融合するという。
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