スマホを勝手にロックして「身代金」要求、ランサムウェアが迫っているAndroid端末がターゲットにされやすい?

2013年に入り、モバイルマルウェアが急増している。特にAndroid端末の脆弱性を狙う攻撃が多発しており、コンピュータを人質に取って身代金を要求する「ランサムウェア」を使う手口を好む傾向にある。

2013年09月03日 08時00分 公開
[Sally Johnson,TechTarget]

 米Fortinetのセキュリティ分析機関、FortiGuard Labの報告書によると、過去半年の間にモバイルマルウェアは30%増加し、Androidマルウェア群は300種類以上、サンプル数は少なくとも25万件に上っている。

 報告書の中でFortiGuardは、私物端末の業務利用(BYOD)の普及に伴う明らかなマイナス面として、もし1人の従業員の端末にモバイルマルウェアが感染すれば、会社のネットワークに感染が及びかねないと指摘する。

 わずか数年前まで「モバイルマルウェアはユーザーにとっても企業にとってもそれほど心配するようなものではなかった」。FortiGuard Labsの上級モバイルウイルス対策研究員、アクセル・エブリル氏はそう話す。「当時スマートフォンタブレットを標的にしていたマルウェアは、Cabirウイルスのような迷惑なだけの存在か、SMS詐欺やアイコンの差し替える詐欺ソフトウェアがほとんどだった」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news073.jpg

社会人Z世代の休日の過ごし方 関東と関西の違いは?
大広若者研究所「D'Z lab.」は、37人へのインタビューと1000人へのアンケートを基に、社...

news175.png

製造業の8割が既存顧客深耕に注力 最もリソースを割いている施策は?
ラクスは、製造業の営業・マーケティング担当者500人を対象に、新規開拓や既存深耕におけ...

news105.jpg

「生成AIで作った広告」が物議 そのとき、コカ・コーラはどう動いた?
生成AIを広告制作に活用し、議論を呼んだCoca-Cola。この経験から何を学んだのか。