徹底レビュー:iPadに真っ向勝負「Galaxy Note 10.1(2014 Edition)」の本気iPad Airとの比較で浮かび上がる高機能

Galaxy Note 10.1(2014)は高価だが費用に見合う性能や機能を手に入れられる。iPad Airと比較しながら主要機能や仕様を紹介する。

2014年01月10日 18時30分 公開
[AdamaDBrown,TechTarget]

関連キーワード

iPad | タブレット | 比較 | Apple | 教育 | Google | Surface


 韓国Samsungの「Galaxy Note」ラインは、常に同社の最もハイエンドなハードウェア製品の一角を占めてきた。しかし、「Galaxy Note 10.1」は最新モデルの「2014 Edition」(日本は未発売)で、業界でも最先端のスペックの数々を装備した。タブレットとしては最高の解像度のディスプレー(iPadをも上回る)、強力な8プロセッサコア、拡張可能なストレージなど、多くの特徴を持つ。もちろん、Samsung独自のスタイラス「Sペン」に加え、豊富なアプリやオプションも用意されている。

 しかもSamsungは、2013年末までにこの第2世代Note 10.1を購入した人に、特典を山ほど提供している。

  • Samsungのコンテンツストア「Hub」で使える50ドル分のクーポン
  • 「Google Play」で何にでも使える25ドル分のクーポン
  • 50Gバイトの容量を丸2年間無料で利用できるDropboxアカウント(100ドル相当)
  • 「Audible」からオーディオブック3冊を無料で入手可能
  • Wi-Fiホットスポットサービス「Boingo」の1年間無料アクセス
  • 有料動画配信サービス「Hulu Plus」の利用料が3カ月間無料

 などといった具合だ。恐らくほとんどの人はこれらの特典を半分も使わないだろう。しかし、Samsungが顧客に新タブレットの便利さを満喫してもらおうと考えているのは明らかだ。間違いなくNote 10.1(2014)は最高のハイエンドタブレットの座を目指し、iPadに真っ向から対抗している。この目的のために用意されたスペックと機能のおかげで、新Note 10.1が本当に勝利を収める可能性もあるかもしれない。

仕上がりとデザイン

 Note 10.1(2014)のカラーはホワイトとブラックの2色。米TechTargetではホワイトモデルを入手した。前面はSamsungデバイスの典型的なデザインが踏襲されている。ホワイト(ブラックモデルではブラック)のベゼルがディスプレーを囲み、横向きで下部のベゼルの中央に物理ホームキー、その左右にタッチセンサーによるメニューキーとバックキーが配置されている。

 Samsungデバイスでは最近、光沢のあるプラスチックの背面が採用される傾向があるが、それを歓迎していない人(私もそうだが)にとって、新Note 10.1はうれしい驚きだろう。背面はプラスチック製だが、レザー調のテクスチャが施され、縁にはステッチが入っている。安っぽく感じる人もいるかもしれないが、私にはとても好ましく見える。さらに重要なことに持ち心地が良い。滑りにくいだけでなく、指紋が付かないため汚れを心配する必要がない。また、上下左右の面にはプラスチックにアルミ風の塗装がなされているが(正直なところ、この工夫は余計だった)、目立ちすぎではない。

 全体的にNote 10.1(2014)のデザインは堅実だ。質感が素晴らしく、見栄えも良く、デザイン上の判断の大部分は的確だ。ただし、キーに関してはいただけない(詳しくは後述)。背面はSamsungの他機種に見られるような光沢のあるプラスチック製で見た目が安っぽいものとは一線を画している。また、この新タブレットでは覆われていてほしい場所は全て覆われている。非常に出来の良いハードウェアといえる。

ディスプレー

 Note 10.1(2014)のディスプレーはまさに驚異的だ。解像度は2560×1600と極めて高く、フルHD規格(1920×1080としか定義されていない)をはるかに超える。DPI(画素密度)も、人間の目が識別できる限界である300近くに達する。実際、解像度も画素密度もAppleのiPad AirのRetinaディスプレーを大きく上回っている(DPIは新Note 10.1が299ppi、iPad Airが264ppi)。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

事例 Jamf Japan 合同会社

BYOD時代のIT統制強化術、事例で学ぶ安全なAppleデバイス管理

ソフトバンクロボティクスでは、働き方の変化や海外拠点の増加に対応する中で、ゼロトラストセキュリティを前提としたグローバルレベルのIT統制が必要となった。Appleデバイスを業務利用する同社は、どのようなアプローチを採用したのか。

製品資料 Jamf Japan 合同会社

MDM活用における12の困りごと:iPhoneやiPadを適切に管理するには何が必要?

業務用モバイルデバイスの管理にMDMツールを使う企業は多いものの、iPhoneやiPadの管理に関しては、限られたインベントリ情報しか取得できない、UIが分かりにくい、などの課題も多い。そうした「12の困りごと」と、解決策を紹介する。

製品資料 TeamViewerジャパン株式会社

リモート接続におけるITサポートチームの負担軽減、AIによる業務効率化の実践術

リモート接続におけるITサポートチームは、安定稼働が大きな使命の1つだが、近年はシステムの複雑化に伴い、ITオペレーションの負担が増大している。本資料では、AIを活用してITオペレーションの効率を大きく改善する方法を紹介する。

製品資料 TeamViewerジャパン株式会社

短期間かつ低リスクで、リモートアクセスツールの導入を完了させる方法

昨今、多くの企業が業務にリモートアクセスを取り入れているが、リモート接続ツールの導入には、専門知識が求められる。また初期設定や運用設計などを自社で行う場合、最適化されていないケースも多い。どのように解消すればよいのか。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

iPhoneやAndroidスマホを「ノートPC」に変える方法

スマートフォンの進化により、「ノートPCとの2台持ち」の必要性は薄れつつある。スマートフォンをノートPCとして使うための便利な方法を解説する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...