人に勝る人工知能「Watson」が次のステップに頭をひねっている医療、金融などにサービスを提供へ

2014年1月に専門部署が新設された、IBMの人工知能コンピュータ「Watson」事業。同社は医療や金融サービス、通信など特定業界への利用促進を進めているが、課題も明らかになってきた。

2014年05月13日 08時00分 公開
[George Lawton,TechTarget]

 2011年に米IBMの人工知能スーパーコンピュータ「Watson」は、米国のテレビのクイズ番組「Jeopardy!」(ジョパディ!)で勝利を収め、コグニティブコンピューティング(※)によって膨大な非構造化情報を理解、分析して明快な答えを導き出せることを証明した。

※:「コグニティブ」(cognitive)は、「認識の」「認識による」「経験的知識に基づく」などの意。

 IBMは現在、この技術を開発者に提供することで、インターネットアプリケーション全般へのコグニティブコンピューティングの利用を促進しようとしている。この技術を使った最初のアプリケーションは医療向けだが、IBMなどの企業は、情報の洪水にさらされる金融、サービス、通信といった業界にも利用の機会を見いだしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。