モバイル位置アプリが進化、屋内でも瞬時にスマホの場所を特定美術館や映画館などで活用される「ジオフェンス技術」

多くの企業が位置連動型モバイルアプリを使い、顧客との接点を増やしている。空港や大型店舗、美術館、博物館、展示センターなど利用シーンは確実に広がっている。これには、技術の進歩が大きな役割を果たしている。

2014年06月18日 08時00分 公開
[Sue Hildreth,TechTarget]

 米ロサンゼルスカウンティ美術館(LACMA)は、7つの建物で構成される広大な施設に、アフリカの彫刻やアジアの版画からヨーロッパの油彩画まで3000点の美術作品を所蔵している。幸いにも、同館の来場者は「Android端末」や「iPhone」でコンテキスト認識型の順路案内や展示情報を得られるようになった。

 2014年初め、同館は来場者の携帯電話の専用アプリを検知して通信するBluetoothビーコンを設置し、来場者の現在地近辺の展示物やイベントに関するメッセージを送信するサービスを開始した。

 LACMAのテクノロジーおよびデジタルメディア担当の副社長エイミー・マッケイブ・ハイベル氏は「館内で道に迷う人が多かった。最近、ビーコンとコンテキスト認識型技術が実用化されたことを受けて活用方法の検討を始めた」と話す。推計では、同館の年間来場者100万人中75?80%がスマートフォンを持っており、これまでに約3分の1が同館専用アプリをダウンロードしたという。

位置連動型モバイルアプリをけん引する2つの技術

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news175.jpg

日清食品がカップ麺の1〜5位を独占 2024年、最も手に取られた新商品は?
カタリナマーケティングジャパンは、カタリナネットワーク内小売店における年間売り上げ...

news070.jpg

「イカゲーム」人気にドミノ・ピザも便乗 NetflixとCM共同制作の狙いは?
ケイト・トランブル氏がDomino’sのCMO(最高マーケティング責任者)に正式に就任して初...

news082.jpg

2024年記憶に残った「生成AI活用事例」は? 課長以上に聞くマーケトレンド
アイブリッジは、マーケティング業務に携わっている従業員数100人以上の企業在籍の課長以...