ベンダーロックインから脱却する手段の1つとして、クラウドが注目を集めている。果たして、クラウドの活用によって、企業のIT部門はベンダーの支配から逃れることはできるのだろうか。
ベンダーロックインから脱却する手段としてクラウドテクノロジーを採用するIT幹部は多い。コスト削減の必要性から企業は単独のベンダーに縛られやすく、コモディティを中心としたインフラ調達は1つの対策になるだろう。高コストをベンダーのせいにしたくなるのも無理はない。高額の、そして大抵は年単位の請求書を持ってくるのはベンダーだ。価格交渉の余地はほとんどない。交渉できるはずもない。既にそのベンダー1社単独の技術供給に依存しているからだ。たった1社による技術供給から脱却するために競争環境を作り出そうとするのは当然だろう。
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