「Amazon EC2 Container Service」を理解する
Amazon Web Servicesで「Dockerコンテナ」を使うと何がうれしいのか(1/2 ページ)
採用に積極的な企業も増えつつある「コンテナ」。その管理ソフトの代表格である「Docker」のコンテナが、「Amazon Web Services」で利用できる。ただし、利用に当たっては注意点もある。
「コンテナ」の熱狂がクラウドの中で渦巻いている。クラウドで稼働させるアプリケーションの可搬性の向上と効率の改善のために、コンテナに注目する企業が増えているのだ。この分野をリードしているのが、米Dockerのコンテナ管理ソフトウェア「Docker」である。
コンテナは新しい技術ではない。Dockerはコンテナの人気復活の立役者だが、最新世代のコンテナ技術には落とし穴もある。他の技術でもそうだが、IT管理者はDockerに飛びつく前に、コストやセキュリティ、その他の個々のニーズを検討する必要がある。
本稿では、Dockerのコンテナを利用できる代表的なクラウドサービスである、米Amazon Web Servicesの「Amazon Web Services」(AWS)でのコンテナ活用に関するFAQ(よくある質問)を以下にまとめた。コンテナの採用を検討している企業は参考にしていただきたい。
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コンテナはハイパーバイザーベースの仮想化と何が違う?
ところで、コンテナとは何か
コンテナは、複数のアプリケーションがリソースを共有しながら、同じOSで稼働することを可能にする。つまり、1台ごとにOSが必要になる仮想マシン(VM)とは仕組みが異なる。コンピューティング需要の急激な増加に素早く対応できるのが、コンテナの強みだ。ホストOSのカーネルを使うことにより、VMと比べて高速にコンテナを起動できる。これは、コードの実行/テスト環境を必要とする開発チームにとって非常に魅力的である。
コンテナは素早く起動できるだけでなく、VMと比べて稼働に必要なリソースが少なく、軽量というメリットも備える。このため、十分なリソースがあれば、ホストサーバは数百個のコンテナを同時に実行できる。また、コンテナはハイパーバイザーなしで動作できるので、可搬性(異なる環境への移植のしやすさ)にも優れている。移動先のサーバが移動元のサーバと同じOSであれば、コンテナをシームレスに移動できるのだ。
こうした魅力を備えるコンテナはまだ“幼年期”の段階にありながら、早くもデータセンターやクラウド環境の様相を変えつつある。ITプロフェッショナルは、コンテナの将来に大きな期待を寄せている。
コンテナはAWS内でどのように使われているのか
AWSのユーザーは、VMホスティングサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」で通常のVM(インスタンス)を実行するか、コンテナを利用するかを選択できる。コンテナ管理サービス「Amazon EC2 Container Service(ECS)」は、AWS内でDockerのコンテナを管理。ユーザーは規模の拡張/縮小やCPU利用率の評価/監視が容易にできる。ESCは、同じくDockerのコンテナが利用できるPaaSの「AWS Elastic Beanstalk」と比べ、コンテナの管理機能が充実している。
これらのコンテナは、EC2で稼働するVM(EC2インスタンス)の集合体であるクラスタで動作する。クラスタの構成と運用はECSが自動化している。AWSの共通機能(ロードバランシング、オートスケーリング、ID/アクセス管理、他のAWS製品との連係など)はECSを通じてコンテナに提供する。
ユーザーはECSで、アプリケーションの稼働に利用するコンテナ群の設定「タスク定義」を作成。コンテナは、アプリケーションの構成要素である小規模サービス(マイクロサービス)ごとに用意する。この仕組みは、単純なアプリケーションにも複雑なアプリケーションにも有効だ。
ECSは、クラスタ単位でコンテナを管理できる。CPUとメモリのニーズに見合うように、クラスタ内の適切な場所にコンテナを配置するスケジューラも用意する。ECSはこうした仕組みで、コンテナの管理から当て推量を排除している。
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