関連する3つのOpenStackモジュール
OpenStackでコンテナを制御する、新モジュール「Magnum」の威力とは?(1/2 ページ)
「OpenStack」にコンテナのデプロイを検討している企業は、「Magnum」「Nova」などOpenStackのモジュールを利用することができる。
多くのアプリケーションが仮想マシン(VM)としてクラウドに配置されている中、コンテナの利用は右肩上がりに増えている。コンテナは、アプリケーションを相互に連係する要素(マイクロサービスと呼ばれるアーキテクチャ)に分類される。これは、スケーラビリティ、セキュリティ、効率的なクラウドリソースの利用と優れた管理を実現するものだ。
オープンソースのクラウドプラットフォーム「OpenStack」を利用する企業は現在、OpenStackでコンテナを実行するという課題に直面している。だがOpenStackには、この状況で役立つモジュールが用意されている。
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OpenStackは単一のクラウドプラットフォームではなく、データセンターのリソースプール、プロビジョニング、管理などを行う相互に関連するソフトウェアコンポーネントの集合体だ。ユーザーは、Web、コマンドライン、REST APIインタフェースを使用してOpenStackコンポーネントを操作する。2015年10月の「OpenStack Liberty」のリリース以降、クラウド環境に関係しているコンポーネントが少なくとも16個存在している。また、そのうち少なくとも4個のコンポーネントはコンテナの配置と管理に利用される。
例えば、「OpenStack Magnum」は、最近追加されたAPIサービスの1つだ。このAPIサービスは、「Apache Mesos」、Dockerの「Docker」、Googleの「Kubernetes」などのコンテナオーケストレーションエンジンをサポートしている。Magnumを使用すると、パブリッククラウドプロバイダーとプライベートクラウドプロバイダーは、コンテナをセルフサービスオプションにすることができる。Magnumは、既存のOpenStackモジュールであるNovaのVMインスタンス、「Cinder」ボリューム、「Trove」データベースなどを補完するものだ。Magnumによって、多数のインスタンスへのコンテナのスケーリング、サービス中断時のアプリケーションの再起動、従来のVMインスタンスより多くのコンテナインスタンスの同時実行などが可能になる。
Magnumに関連する3つのOpenStackモジュールは次の通りだ。
Nova
主要なVMインスタンスマネジャー。「KVM」「Xen」、VMwareの「VMware」などのハイパーバイザーと密接に連係する。コンテナでは必要ないが、コンテナを格納するVMを作成して、強力なセキュリティと分離を実現するために使用される。
Heat
OpenStackのネイティブのオーケストレーションサービス。コンテナを論理的に組み合わせて、API経由でコンテナが通信できるようにすることで、アプリケーションを作成する。
Ironic
コンテナを、ベアメタルシステムに近いハードウェアで実行し、ハードウェアとコンテナの間に存在する一般的なソフトウェアレイヤーを介さず、ハイパーバイザーで直接操作できるようにするOpenStackプロジェクト。
Magnumは、Heatモジュールを使用して、DockerやKubernetesなどのコンテナオーケストレーションエンジンを含むOSイメージのオーケストレーションを行う。その後、そのイメージをNovaで作成したVMか、Ironicを使用したベアメタルシステムで実行する。
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