全てのモデルが12.5型マルチタッチディスプレイを搭載し、上位構成モデルの解像度は1920×1080ピクセルに達する。タッチスクリーンは高精度な10ポイントの同時マルチタッチジェスチャをサポートする。液晶駆動方式はIPSを採用するので視野角は広い。ただ、最近のノートPCで多い狭額縁タイプではなく、ディスプレイ周りのベゼルの幅が広い。確かに、タブレットモードで使用するときにタッチスクリーンをアクティブにしないためにベゼルの幅は必要だ。だが、同じ領域に13.3型ディスプレイを搭載しても親指で持つのに十分なスペースを確保できるはずだ。
付属する「ThinkPad Pen Pro」アクティブペンは、2048階調の筆圧検知に対応する。また、アクティブペンをホルダーに収納すると急速で充電できる。
工場集荷時からインストールしてあるアプリ「WRITEit」でThinkPad Pen Proが利用できることを確認できた。WRITEitにアクティブペンを使って入力できる手書きの文字は、ドキュメントやWebページのフォームにある標準のテキストフィールドに貼りつけることができるテキストデータに瞬時で変換できる。Adobeの「Photoshop Creative Suite」でも申し分なく機能した。唯一の小さな不満は、長時間使用するにはペンが少し細すぎて短いことだ。30分以上使用したところ、手がけいれんし始めたほどだ。
本体内蔵ステレオスピーカーの音質は良好だ。音のひずみが目立つことなく、広いオフィスでも十分に音が行き渡る。Lenovoは、Dolbyのオーディオ処理ソフトウェア「ドルビーデジタルプラス」を採用して、音声の再生品質を向上している。Netflixの動画をストリーミングしているときにDolbyのソフトウェアを無効にすると、音質の変化にすぐ気付くだろう。
ThinkPad Yoga 260のキーボードは、アイソレーションキーボードの進化形だ。デスクトップPC向けキーボードの感触を再現するべく、キーの表面は湾曲している。主要なキーのキートップサイズは15×15ミリで、キーの下側は湾曲し、各キーの間隔は3~4ミリを確保している。キーストロークは、約2ミリと浅いが、十分な押し下げ感があり、下まで押し下げるには低価格ノートPCのキーボードよりも強く押さなければならない。その結果、非常に快適であるだけでなく、入力ミスも少ないキーボードに仕上がっている。
キーボードにはLEDバックライトを内蔵しており、輝度を2段階で設定できる。暗い部屋で文字を入力する場合でも、多くの人は低レベルの輝度で問題ないだろう。
このキーボード最大の特徴は、キーボードを囲むデッキを支える機構だ。ディスプレイユニットを360度まで開いてタブレットモードにすると、キーボードの周辺がせり上がり、キートップとぴったり同じ高さになる。この機構のおかげで、タブレットモードで使用しているときに誤ってキーを押すことはない。
ほぼ全てのThinkPadと同様、ThinkPad Yoga 260には、標準のタッチパッドとTrackPointを搭載している(TrackPointはキーボードの真ん中にあるThinkPadを象徴する赤い突起状のスティックデバイスだ)。多くのユーザーは、最初のうちTrackPointをうまく使えない。だが、数週間後には、TrackPointを気に入るという。
ThinkPad Yoga 260のボタンがないClickPadは、最悪ではないものの、快適とも言い難い。左クリックの操作を意図してClickPadの表面を押したときに、右クリックの操作を実行することがある。同様に、右クリックを意図しているときに、左クリックとして検知してしまうこともある。この問題はSynapticのドライバでデフォルト設定を調整して、ClickPadによる左クリックと右クリックの識別率を上げると多少緩和する。ただし、この問題を完全に解消することはできない。
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