“パスワード認証の悪夢”から解放する「フェデレーション」の底力クラウド時代の「認証」再考論【第2回】(1/2 ページ)

ID/パスワード認証にまつわるさまざまな課題を一気に解決する可能性を秘める「フェデレーション」とは何か。その仕組みとメリットを整理する。

2016年06月07日 09時00分 公開
[渥美淳一ネットワンシステムズ]

 連載第1回「“パスワードがない世界”が目前でも『パスワード使い回し』が大問題になる理由」では、ID/パスワード認証(以下、パスワード認証)が抱える問題を整理した。エンドユーザー側の問題として単一パスワードの使い回し、オンラインサービス側の問題としてパスワード保管時の不備を指摘。さらにパスワード認証を含め既存の認証技術が抱える利便性の問題を挙げた。

 こうした問題を解決する手段として第1回で紹介したのが「フェデレーション」(認証連携)だ。今回は、このフェデレーションを詳細に理解するために、プロトコルやトークンといったフェデレーションの実現技術、フェデレーションの導入方法を説明する。

フェデレーションを実現するプロトコル「SAML」

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