ユニファイドコミュニケーションの一部の機能から導入
「UC機能を卓上電話で利用」、パナソニック新製品は中小企業のコミュニケーションを変えるか
中堅・中小企業では、従来型の電話を使ってユニファイドコミュニケーションを導入する流れがきているようだ。パナソニック新製品の機能とは。
パナソニック米国法人は、中堅・中小企業(SMB)向けのデスクフォンでビデオ会議やメッセージングなど、UC(ユニファイドコミュニケーション)機能を利用できるようにした。SMBは今後数年間、UC製品への支出を増やすと予想されている。
パナソニック米国法人は2016年5月、同社の電話システムを支える「KX-NS700G」サーバにUC機能を追加した。同サーバの価格は2089ドルだ。
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KX-NS700GのUC機能には、ユーザーの携帯電話とデスクフォンを連係させる機能や、インスタントメッセージング(IM)などが含まれる。またKX-NS700Gは、ユーザーがWebブラウザからビデオ会議に参加できるようにする機能も提供している。パナソニックはSMB向けのテレフォニー製品の販売で知られている。SMBはまだ従来型の電話を日々の仕事に使っていると、カナダ在住の独立系アナリスト、ジョン・アーノルド氏は述べている。
「UC機能が追加されたパナソニックの電話サーバは、従来の電話をこれまでの枠を超えたツールに進化するために必要となる、中核的な仕組みが整っている。SMBではこのサーバがあれば、UCを十分活用できるだろう」(アーノルド氏)
大企業は近年、従来のデスクフォンからモバイルデバイスや、クライアントPCを使ってインターネット経由で通話できるようにするアプリケーション「ソフトフォン」への切り替えが進んでいる。これに対してSMBは、基本的なデスクフォンでおおむね満足していた。
だが、SMBが新しいコミュニケーション機能を取り入れようとする動きも出てきている。調査会社IDCが2011年に実施した調査では、SMBがUCの一部機能を選んで少しずつ導入していることが分かった。SMBはVoIP(Voice over IP)やWeb会議、ユニファイドメッセージングツールといったサービスを購入するようになっている。だが、UCの全てまたは大部分の機能をカバーするスイート全体の導入は避けている。
パナソニックは、電話システムをUC機能でアップグレードすることで、この市場に進出しようとしていると、アーノルド氏は指摘する。だが同氏は、デスクフォンでビデオやメッセージング機能が使えるようになったら、SMBは、UC機能の他の機能には目を向けないかもしれないとも話している。
新たにUC機能が追加されたKX-NS700Gは、パナソニックが2015年にリリースした製品だ。288本の電話回線を端末とつなぐことができて、「Microsoft Outlook」のようなデスクトップアプリケーションと統合され、ボイスメールシステムを搭載している。ボイスメールシステムはユーザーに電子メールで、ボイスメールの新着を知らせることができる。またKX-NS700Gは、着信を転送したり、複数の発信者をキューに入れたりできるコールセンター機能も備えている。
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