OpenStackとVMwareの違いは?
OpenStack導入の「よくある質問集」、素朴な疑問にも答える(1/2 ページ)
OpenStackが多くの大企業から支持されている。レゴを組み立てるように、さまざまな技術を組み合わせてクラウドを構築するアプローチが評価されてのことだ。しかし、導入・運用、セキュリティには課題もある。
モジュールアーキテクチャに基づくオープンソースクラウドプラットフォームである「OpenStack」は、DisneyやWalmart、PayPalといった企業に導入されている。だが、OpenStackは、ユーザーにとって柔軟性が高く、ベンダーロックインのリスクを最小限に抑えるのに役立つものの、実装するのは大変だ。
企業はOpenStackを導入する前に、必要なサービスを洗い出し、セキュリティ脅威への対策を用意、統合の問題への対処方法を検討しておくことなどが必要だ。以下では、そうした導入準備に役立つように、OpenStackに関するよくある質問に対する答えを紹介する。
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クラウドに適したOpenStackサービスをどのように選択すればよいか
どのOpenStackサービスが自社のクラウドニーズを満たすかを判断するのは難しい。多数のツールや機能が提供されているからだ。新しいOpenStackツールである「Project Navigator」は、どのOpenStackサービスが自社のクラウド要件をサポートするのに役立つかを評価することで、サービス調査を支援してくれる。また、このツールに含まれるダッシュボードでは、コンピュートプロジェクトの「Nova」やネットワークプロジェクトの「Neutron」など、OpenStackのさまざまなプロジェクトやモジュールの成熟度が示されている。さらに、OpenStackサービスが「コア」と「オプション」の2つのグループに分類されている。
だが、残念ながら、Project Navigatorでは、OpenStackがハイブリッドクラウドではなく、プライベートクラウドの構築に使われることが想定されている。ハイブリッドクラウドの方がOpenStackサービスで構築するのが難しいが故に、パブリッククラウドとプライベートクラウドを結ぶネットワークが必要になるからだ。
OpenStackディストリビューションにはどのような選択肢があるか
OpenStackを導入する際は、あらかじめパッケージ化されたディストリビューションを利用することも、一から構築することもできる。一部の企業は、一般的に導入しやすいという理由でディストリビューションを利用するが、ディストリビューションを選ぶのは難しい。
さまざまなOpenStackディストリビューションを調査し、どのようなAPIが提供されているかといった技術的な機能や、ベンダーサポートを評価する必要があるからだ。ディストリビューションの選択に当たっては、Red HatやVMwareなどのソフトウェア専業ベンダーか、Hewlett Packard Enterprise(HPE)やDell、IBMなどのハードウェアおよびシステムベンダーのいずれかの製品を選ぶことになる。いずれにしても、OpenStackの統合スキルを持った人材を社内に確保しておくことが肝心だ。
プライベートクラウドにはOpenStackとVMwareのどちらを利用すべきか
プライベートクラウドの実装に関しては、OpenStackとVMwareが人気の選択肢だ。OpenStackはクラウドにルーツがあるため、もともとデータセンター向けの仮想化スイートとして生まれたVMwareの技術とは比較しにくい。OpenStackは業界大手が後押ししており、VMwareはクラウドでは差をつけられている。
一方、VMwareは品質に優れ、成熟している。OpenStackは習熟している人材がまだ限られているため、導入、運用する場合、企業は教育研修を通じて、対応できる人員体制を早急に整備する必要がある。それでも、OpenStackの機能は進化を続けており、新しいモジュールが頻繁に追加されている。コストの観点から見ると、OpenStackはサポートコストがかさむ可能性があるが、VMwareではライセンス料が掛かる。
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