現役システムの5割以上にメインフレームが関与
レガシーなはずの「メインフレーム」がいまだに使われ続ける“納得の理由”(1/2 ページ)
企業は最新技術や新しいシステムを導入する一方で、古くからあるメインフレームもいまだに現役だ。IT部門にとって、新旧のシステムを包括的に管理できる手法の必要性が高まっている。
ビジネスの世界は使い捨てだ。朝には完成したばかりで新鮮だったものが、昼にはありふれたものになり、夜には消えてしまう。だが絶滅しているものはほとんどない。
IT運用部門のマネジャーは、最新かつ最高のテクノロジーに後れを取るまいと食らいつきながら、数年または数十年前にインストールして、今もなお動作しているレガシーアプリケーションも抱えている。企業が必要としているのは、それらのシステムを問題なく動かし、新しいプロジェクトから運用スタッフを引き抜かずに済むような、応答性が高く効率的なアプリケーションの保守ツールだ。また多くの企業は、最新のアプリケーションでも利用できるアプリケーション保守・監視ツールを必要としている。
企業はBMC Software、CA Technologies、Compuware、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、IBM、Oracleなど大手システム管理ベンダーの堅牢な運用ツールを調査するのが賢明だ。
好調を維持するメインフレーム
メインフレームシステムはいまだに多くのビジネスアプリケーションを稼働し続けている。レガシーアプリケーションやアドオンを抱えていると、他のアーキテクチャには簡単に移行できない。メインフレームはパフォーマンスが高いこともあり、メインフレームに投資している企業は、変化に時間がかかりやすい。結果としてメインフレームは、データセンターの一角で円滑に動作し、航空座席予約システム、金融システム、小売システムといった重要なレガシーアプリケーションを稼働している。
IT調査会社Vanson Bourneの調査では、半数を超える(55%)企業のアプリケーションがトランザクションを完了するためにメインフレームを必要としていることが明らかになった。また最高情報責任者(CIO)の89%が「メインフレームのワークロード(システム)は増加しながら多様化している」と話している。
「Puppet」という新しい自動化ツールを利用すれば、従来のシステム管理作業を自動化できる。だが求人掲載サイト運営のDiceの発表によれば、Puppetのスキルを求める求人の掲載数は、メインフレーム関連の技術者の求人と同じくらいだという。
ほとんどの運用担当者が作りこまれたグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)を目にするときと同じく、メインフレーム運用部門のマネジャーはテキスト主体の管理画面に安心感を抱く。だが管理ツールは古い物事と新しい物事を融和させ、LinuxやUNIXからIBMの「z/OS」といったさまざまなメインフレームOSにまで対処しなければならない。
IBMはメインフレームに対して幅広い管理ツールを用意している。IBMの「IBM z/OS Management Facility」はWebブラウザベースの管理ツールで、メインフレームのパフォーマンスを監視する。このツールは管理者の生産性向上に役立つダッシュボード、ウィザード、対話型のヘルプを備える。昔ながらのユーザーのために、メインフレームのキャラクタユーザーインタフェース(CUI)のエミュレーターも備わる。
またIBMの「Tivoli OMEGAMON XE on z/OS Monitoring Feature for JVM」は、最新のアプリケーションの管理を可能にするために、Java仮想マシンでリソースレベルの監視を可能にするツールだ。LinuxやメインフレームOS「z/VM」搭載メインフレーム向けに設計された「IBM Wave for z/VM」は、WebブラウザベースのGUIでパーティション、サーバ、地理情報を可視化し、プロジェクトや仮想サーバの監視、プロビジョニング、管理を可能にする。Linuxの仮想サーバをz/VMシステムで動かすこともできる。
Compuwareは、IBMのメインフレーム「IBM z Systems」を管理するためのGUIを備えた「Topaz」を開発した。Topazは、IBMが開発したオープンソースの開発実行環境「Eclipse」をベースにしている。Topazは、従来のメインフレームが持つキャラクタベースのインタフェースに、グラフィック指向のインタフェースを配置する。そのためIT担当者がシステムをより楽に管理できるようになる。
Topazの可視化機能を使うと、さまざまなデータオブジェクト間の関係を明らかにすることができる。例えばデータベーステーブル内の全列を表示し、あるテーブルが別のテーブルに対して持っている接続を強調表示できる。このアプローチにより、データベースのテーブル構造を頭に入れたり、一連のコマンドを駆使してデータを操作する必要がなくなる。
システム管理は昔からある作業で、現場でのテストを多く必要とする。だが最近ではパフォーマンスの維持にインテリジェンスを加え、さらなる自動化を進めることに焦点が移っている。
例えばCA Technologiesの統合管理ツール「CA Unified Infrastructure Management」の特徴は、潜在的なパフォーマンスの脅威を予測して特定する機能にある。運用スタッフはこの機能によって、エンドユーザーが脅威の影響を目にする前に脅威を修正できる。さらにIT部門のスタッフは、予測に必要なしきい値の計算にかかる時間から、対処すべきパフォーマンスに関する問題を特定することも可能だ。
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