不安はあれどもWindows 10に移行するのが最善策
Windows 10移行に“断固拒否”な人がきっと心変わりする「5つの根拠」(1/2 ページ)
「Windows 10」への移行をためらう人が少なくないのには、それなりの理由があるのは確かだ。だが移行によって得られるメリットは、こうした懸念を補って余りある可能性がある。
Microsoftの「Windows 7」は過去のものになりつつある。また「Windows 8」は評判が良くなかった。それでも一部の企業は「Windows 10」へ移行することをためらっている。OSを徹底的に見直す場合はいつもそうだが、Windows 10へのアップグレードでは多くの段階で気持ちをくじかれる。企業がWindows 10への移行にちゅうちょする理由は枚挙に暇がない。
まず新しいOS全般にいえることだが、バグに対する懸念がある。幸い、Windows 10で今までに見つかっているバグのうち、安全性に大きな問題をもたらすものはない。新しい更新プログラムを継続的に提供することでバグを防いでいる。
またアプリケーションの互換性という別の問題がある。Windows 7と「Windows 8.1」対応アプリの多くは、Windows 10でも動作する。だが全てのアプリがWindows 10で動作することが保証されているわけではない。
ハードウェアについても同様だ。旧式のハードウェア、特に「Windows XP」を対象に設計されたハードウェアは、Windows 10を実行するために必要な要素が備わっていない可能性がある。
プライバシーも懸念される。Windows 10は多くのデータを収集している。だがその目的は、結局のところWindows 10をよりスムーズに実行するためである。
確かにWindows 10を導入する前に良く考えるのが賢明だろう。とはいえ、なるべく早く移行した方が良い理由も少なくない。本稿では新しいセキュリティ機能を含む、Windows 10へアップグレードすべき理由のトップ5を解説する。
理由1:新機能によって改善されたWindows 10
Windows 10には、IT担当者とエンドユーザーのどちらにとっても喜ばしい全般的な改善がある。何よりもまず、歴代のWindowsと比べて起動やシャットダウン、アプリの読み込みにかかる時間が短縮し、高速化した。
またWindows 10では「スタートボタン」と「スタートメニュー」が復活した。これらは、どちらもWindows 8には搭載されていない。最新のユーザーインタフェース(UI)を備えたWindows 10アプリは個別のウィンドウで実行され、自動的に全画面表示になることはない。また複数のデスクトップ環境を再現する機能により、アプリを別々のデスクトップに整理できる。似たようなアプリをグループごとにまとめることが可能だ。
スマートフォン向けOS「Windows Phone」で初めて登場した通知機能の「アクションセンター」は、Windows 10も搭載する。全ての警告が1カ所にまとまり、簡単に警告を確認できる。またコンピュータの設定などWindows 10の各種機能へのショートカットも、ここから利用できる。さらにWindows 10では「ファイル履歴」の機能が追加された。消失したファイルを探したり復元したりする場合は、この機能が頼りになる。
理由2: Windows 10の更新プロセスの変化
Windows 10は、今までとは全く異なる恒久的な更新システムを採用した。Microsoftは数年おきに新しいOSをリリースするのではなく、Windows 10を継続的にアップデートするつもりだ。その結果、これからはアプリの互換性に頭を悩ます必要がなくなる。現在Windows 10で動作しているアプリは、今後も永久に動作するはずだ。
Windows 10の更新プロセスについて、IT部門には4つの選択肢がある。1つ目の選択肢は「Insider Preview Branch」だ。この更新プロセスは、Windows Insider Programのメンバーが一般公開前に更新プログラムを試すことができる。
2つ目の選択肢は「Current Branch」(CB)だ。このプロセスでは、最新のアップデートが利用可能になるとすぐにデバイスがアップデートされる。対象となるのは一般消費者向けデバイスだ。3つ目の選択肢は、企業向けの「Current Branch for Business」(CBB)だ。このプロセスは、IT担当者がアップデート内容をテストしたり、実際に適用したりするまでに最大8カ月の猶予期間を設ける。
そして4つ目の選択肢は、IT部門に最も高い柔軟性をもたらす「Long Term Servicing Branch」(LTSB)だ。このプロセスでは、企業はCBやCBBで提供されるアップデートを適用することなく、既存バージョンを10年使い続けることができる。LTSBを利用するには企業版エディションの「Windows 10 Enterprise」を実行していることと、Microsoftとライセンス契約を結んでいることが条件となる。
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