「SLA」は分かるけど「SLO」とは? IT発注するなら知りたい契約のこと安定したサービス供給のために(1/2 ページ)

「SLO」と「SLA」は混同されがちな用語だ。しかし、この2つの用語には大きな違いがある。本稿では、その違いについて説明する。

2016年09月05日 15時00分 公開
[Steven KirzTechTarget]
画像 SLAの一例。Amazon Web Services(Amazon)の「Amazon EC2」の場合《クリックで拡大》

 サービスレベル契約(SLA)は、サービスプロバイダーと顧客、または社内のIT部門と業務部門の間で交わされる契約だ。SLAには、プロバイダーやIT部門が提供するサービスの内容と満たすべきパフォーマンス基準が記載されている。

 SLAに結び付けられたパフォーマンス基準(サービスレベル)は、サービスレベル目標(SLO)と呼ばれることもある。SLOは、プロバイダーが一定期間内に顧客に提供するサービスについての評価基準や目標を示すものだ。この基準や目標は、サービスの当事者が設定し、計測可能な言葉で表されることが多い。例えば、コールセンターの評価基準として使用する場合、SLOは「サービスプロバイダーの職員が電話の着信の80%に1分以内に応答する」のようなものになる。

SLAを構成する8つの要素

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news064.jpg

2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。