2017年10月24日 05時00分 公開
特集/連載

Googleがおススメするシステム運用管理手法「SRE」「SLO」のメリット「SRE Meetup Tokyo」レポート(1/2 ページ)

Googleが膨大なシステムを開発、提供する中で生み出したシステム管理手法「SRE」(サイトリライアビリティエンジニアリング)。本稿ではSREやそのメリット、SREと併せて取り入れたいSLOについて紹介する。

[重森 大,著]

 Google日本法人は2017年9月25日、書籍『SRE サイトライアビリティエンジニアリング 〜Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム』の出版を記念し、「SRE Meetup Tokyo」を開催した。会場となったのは東京都内にある同社のオフィス。Googleで培われたシステム管理の新手法を学ぼうと、多くのエンジニアが参加し、席は埋め尽くされていた。本レポートを通じて、「SRE」(サイトリライアビリティエンジニアリング)とはどのようなものなのか、ユーザー企業が取り入れる際の肝はどこにあるのか、感じ取ってほしい。

開発者がシステム管理をするSRE、そのメリットとは

 SREとは、Googleが膨大なシステムを開発、提供してきた中で生み出したシステム管理手法だ。Google日本法人でDeveloper Advocateを務めるイアン・ルイス氏は、SREについて次のように説明する。「開発者がシステム管理をするというのがSREの基本的な考え方です。一般開発者はエンドユーザーが要求する機能を実現するために開発し、SREの開発はアプリケーションやシステムの信頼性を高めるために開発します」(ルイス氏)

イアン・ルイス氏 Google日本法人のイアン・ルイス氏

 サービスをスケールさせるには、運用をできるだけ自動化する必要がある。SREでは、そのために開発リソースを投じる。とはいえ、やり過ぎては意味がないとルイス氏は言う。SREに開発者を多く割けば、それだけアプリケーション開発のリソースを減らすことになるからだ。「SREはオプションの1つであり、開発リソースのトレードオフであることを忘れてはなりません」(ルイス氏)

 運用がうまくいっていれば、開発リソースを運用に当てるのは無駄に思えるかもしれない。しかしシステムが複雑になればなるほど運用も複雑化し、問題も発生しやすくなる。運用担当者だけで解決できない問題が発生すれば開発チームにリクエストがきて、開発者は予定にない作業に当たり、結局は運用に時間を割くことになる。そのような事態を避けるためのシステム管理手法がSREなのだ。

SLOを定義することによりさまざまなメリットが得られる

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news061.jpg

インフルエンサーがスポーツ観戦で最も利用しているSNSは「Instagram」――LIDDELL調べ
東京五輪の開催中に情報収集や投稿でSNSを活用すると回答した人は全体の96.9%に上りまし...

news031.jpg

ライブコマースを今始めるべき理由と成功するためのポイント 17LIVEのCEOに聞く
オンラインでのショッピング体験の充実がコロナ禍の課題となっている。新たな手法として...

news148.jpg

ミレニアル世代とZ世代 日本では5割超が経済見通しを悲観――デロイト トーマツ調査
ミレニアル世代とZ世代では組織で成功するスキルとして「柔軟性・適応性」を挙げた人が最...