企業がOpenStackを導入する場合、ベンダーのディストリビューションやマネージドサービスを選ぶことが多い。PayPalなどの大手企業のように、コードを自ら構築する例はあまりない。
結局のところ、OpenStackは企業がプライベートクラウドの構築に踏み切る手助けにはならないのかもしれない。OpenStackは、導入の中心となるサービスプロバイダーや通信会社以外に顧客層を広げようと努力を続けている。企業がOpenStakを導入すると、ほとんどの場合、慣れない作業に追われるだろう。仮にコスト削減や相互運用性の向上に魅力を感じているとしてもだ。
OpenStackが技術や学術の以外の大規模企業顧客を取り込むのはまだ先の話だ。OpenStack Foundationが実施した最新のユーザー調査によれば、メーカー、小売り、消費財、エネルギーなどの伝統企業でのOpenStack導入率は10%を下回っているという。導入の先頭に立っているのはIT業界の企業だが、その中には、独自のディストリビューションを販売するベンダーや、マネージドOpenStackでプライベートクラウドを運用するベンダー、OpenStack指向の他の製品を扱うベンダーも数多く含まれている。
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