社運をかけて参入するなら「ウェアラブル」「スマートホーム」のどっち?B2C向けのIoT活用

IoTを使ったコンシューマーブランドはマーケティングのためのリソースが無制限にあるわけではない。立ち上げるべきはウェアラブルのプロジェクトか、それともスマートホームプロジェクトか。

2017年07月10日 05時00分 公開
[Matt JamesTechTarget]

関連キーワード

CRM | IoT(Internet of Things)


スマートホーム分野でヒットした音声アシスタント機能付きスピーカー「Amazon Echo」《クリックで拡大》

 モノのインターネット(IoT)にまつわるお祭り騒ぎはこの10年で成層圏にも達する勢いを見せている。そんな中、企業はどこかの時点でデータ収集に実際の資本を投じるかどうかの決断を迫られることになる。B2Cブランドにとって、販売用データの収集、追跡、分析システムを実装する際のコストは、あっという間に何倍にも膨れ上がるだろう。さらに、それを使うために必要な研修や技術教育にもコストがかかる。

 従って、IoTのプロジェクトを立ち上げてアプリを既存のデバイスに接続する場合、またはプロプライエタリやOEMデバイスを自社の顧客に提供する場合、デバイスの分野を絞り込むことが1つの出発点になる。

 例えばスマートホームやコネクテッドホームの分野なら、遠隔操作による暖房設備のコントロールから、ガレージの扉の防犯システム、デジタルビデオレコーダー、電球に至るまで、あらゆるモノが含まれる。ウェアラブルならば、主に居場所の特定や健康状態の計測を行う個人向けの端末が中心だ。

 両分野ともここ数年で目覚ましい成長を遂げ、そのままの急成長が続きそうな勢いだ。ミレニアル世代やテクノロジー通のジェネレーションX世代は、そうした技術の開発と、その可能性の追求に強い関心を示している。

 今のIoTプロジェクトにとって検討する価値があるのは、スマートホームとウェアラブルのどちらの市場か。将来的にはどうなるのか。

ウェアラブル

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...