はやりの「仮想現実」(VR)をノートPCで楽しむとしたら、どのような視点でノートPCを選べばよいのだろうか。選定のヒントを紹介しよう。
コンピュータによって仮想空間を描き出す「仮想現実」(VR)のテクノロジーを使うと、今までにはない没入感でゲームを体験できる。VRを体験するには、左右の目にそれぞれ別の映像を映す、ヘッドマウントディスプレイ型のVRデバイスを装着する必要がある。VRデバイスはHDMIケーブルでクライアントPCへ接続する。クライアントPCには、VRデバイスの電源用にUSB端子が最低1つ必要になる。
現在販売されている2大VRデバイスといえば、HTCの「HTC Vive」とOculusの「Oculus Rift」だ。この2つのVRデバイスには大きな違いがある。どちらを購入するかを決める前に、その違いを知っておいて損はない。ただし本稿ではこの違いを取り上げない。言うまでもなく、VRに掛かる費用は安くない。例えばHTC Viveの本体価格は799ドルだ。VRゲームを楽しむには、いずれにせよVR対応のノートPCが必要になる。当然、VR対応のゲームも購入しなければならない。
それではVR対応のノートPCとは何かを見ていくことにしよう。
VR対応ノートPCの肝になるのがビデオカードだ。VRデバイスがパフォーマンスの高いPCを必要とするのは、装着中に表示される映像のフレームレート(1秒当たりコマ数)を安定させる必要があるためである。フレームレートが安定していないと、あっという間に“VR酔い”になる。ビデオカードは一定のフレームレートを保つだけでなく、左右の目に写る2つのディスプレイ両方のフレームレートをそろえなければならない。
推奨ビデオカードは、HTC Vive、Oculus Rift共にNVIDIAの「GeForce GTX 1060」やAMDの「Radeon RX 480」だ。時間の経過とともに、ゲームの要件がますます高まっていくのは間違いない。わずかでも強力なものに投資すれば、その分長く使えるはずだ。
GTX 1060を選ぶ場合は、6GBのビデオメモリ(VRAM)を搭載するモデルがお薦めだ。GTX 1060を搭載したノートPCで最安値のものは、ビデオカードのVRAMを3GBしか搭載していないものが多い。これは現在多くのゲームが推奨するVRAM容量を下回っている。例えばスクウェア・エニックスの「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」の画面設定を最高にすると、ビデオカードのVRAM容量が最低でも4GB必要になる。
まとめると、本稿では以下の2点を推奨する。
ここからはノートPCの例を挙げながら、適切なスペックを見ていくことにする。
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