データベース管理者の生産性向上へ
徹底比較:AWS、Google、AzureのDBサービス 最適な組み合わせとは(1/2 ページ)
Webベースのアプリケーションの運用基盤としてPaaSを選択し、移行する場合、データベースについても必ず考慮すべきだ。データベースを完全にサポートしているクラウドインフラに移行するメリットを以下で詳しく検討しよう。
主要なPaaS(Platform as a Service)の機能や特徴を検討する際、データベースサービスについては後回しにされることが珍しくない。Web開発者にしてみると、フレームワーク、ミドルウェア、言語サポートなど、より関心の高いトピックが幾つもあるからだ。データベースサービスがPaaSでそんなに重要なのか、ピンとこない読者もいるだろう。以下でもっと詳しく説明しよう。
PaaSの一要素としてのデータベースは、現在はDBaaS(Database as a Service)として定義されているが、これが一般に公開されるまで、開発者のチームは、アプリケーションデータベースを(自力で)管理せざるを得ないというのが常だった。Web管理者は通常、データベース管理者(DBA)を兼務することはほとんどなく、その逆もしかりであることには理由がある。DBaaSはクラウド管理者の監視下にあるサービスなので、従来のデータベース機能について、アプリケーションチームが責任を負うことはない。DBaaSは企業が(組織内の)全てのデータベースを操作し、組織のアジリティー(機敏性)と耐障害性を実現するためのフレームワークだが、その一方で、DBA自身の生産性も総体的に向上させる。
データベースのプロビジョニングに必要な手順は簡略化してサポートすることができる。複雑なデータベース操作はAPI呼び出しで実行するように構成できるからだ。従って開発者は、細かいデータベース操作をさほど気に掛ける必要はない。またDBAは生産的な活動に、より多くの時間を割けるようになる。データベースを始終調整し、パッチを当てたりバックアップの心配をしたりする代わりに、組織全体の問題に注意を向けることができるからだ。クラウドベースのSQLサービスは、ITシステムの面からデータベースの効率を向上させる方法として、間違いなく理想的なアプローチだ。
人気の高いPaaSごとに、よく利用されているリレーショナルデータベースサービスを詳しく見ていこう。
Amazon RDS
Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」は、「Amazon Aurora」「PostgreSQL」「MySQL」「MariaDB」「Oracle Database」「Microsoft SQL Server」といったデータベースエンジンをサポートしている。AWSは、既存のデータベースをAmazon RDSに移行させるための独自の移行サービスも提供している。PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle、MicrosoftのSQL Serverは、Amazon EC2向けの永続的なブロックストレージであるElastic Block Store(EBS)のボリュームでホストされている。
AWSのエンジンであるAuroraは、他のストレージインフラとは異なるタイプのストレージインフラストラクチャを使用して、スケーラビリティ(拡張性)を高めるように設計されている。合計で最大64TBまで、10GB単位で拡張できる。AWSでサポートされる、前述のAurora以外のデータベースは、最大6TBまでしか拡張できない。またリサイズ機能も提供されていない。
Google Cloud SQL
「Google Cloud Platform」(GCP)の「Google Cloud SQL」もフルマネージドサービスで、これを利用すればGCP上でリレーショナルデータベースを保守できる。MySQLまたはPostgreSQLをサポートしている。GCPではインスタンス1個当たりのサイズは最大10TBで、インスタンスの増設を自動的に実行するよう設定しておくことができる。ニーズに応じて、さまざまな価格モデルが用意されている。筆者はMySQLで、更新、フェイルオーバー、バックアップ、ある時点の状態へのリカバリー(復元)などが自動化される機能が気に入っている。
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