それほど悲観することはない
壊れたiPadの直し方 自分で直すのではなく、プロに任せる3つのアドバイス
形ある物はいつか壊れる。では「iPad」が壊れてしまったとき、私たちが取るべき適切な対応は何だろうか。経験者からのアドバイスを3つ紹介する。
画面が割れてしまった「iPad」を目の前にショックを受けている皆さんへ。涙を流し、自分を責めた後には、できる限り簡単かつ安価にiPadを修理する方法を考えてみよう。本稿はその手助けをする。TechTargetではこれまで何度かこのような事態を経験したので、同じ失敗を繰り返さないようアドバイスできる。
「iPadが壊れる悲劇の前に知っておきたい、修理代、保険、保護ケース」をお読みになった方は、アドバイスに従ってAppleの「AppleCare+」に加入されたかもしれない。そうであれば、話は簡単だ。Appleに連絡し、4400円(税込)を支払うだけでタブレットを修理してもらえる。
自分で修理することは考えない
Webで少し検索すれば、iPadを自分で修理するのに必要な部品や道具が販売されているのが分かる。だが、自分で修理することはお勧めできない。Appleのデバイスは非常に洗練された設計になっているため、修理がとても難しい。
だが、この助言を素直に受け入れる必要もない。iFixitは、自分でiPadを修理するための道具を販売している企業の1つだ。同社は各デバイスの修理の容易さも示しており、iPadには非常に低いスコアが付いている。例えば、新しい「10.5インチiPad Pro」のスコアは10点満点中2点、「12.9インチiPad Pro」(2015)は3点になっている。Appleタブレットの解体手順の説明には、道具が滑ってリボンケーブルを切ってしまうと修理費用が非常に高くなることが何度も警告されている。
iPadの修理は、自動車の修理よりもダイヤモンドの研磨に近い。一定の訓練を受け、技術を身に付けない限り、事態がさらに悪化するだけだろう。
AppleがiPadの修理を難しくしていると不満を持つかもしれない。だが、Microsoftの「Microsoft Surface Pro」の破損について説明する同社のWebページにも、「物理的な損傷は修理できないため、デバイスの交換となります」という注意書きがある。超薄型のデバイスは、どこが作ろうと扱いが難しい。だが、超薄型は顧客の望みでもある。
オプション1:そのまま使う
何か行動を起こす前に、デバイスの損傷を見極めることが大切だ。画面の一端にひびが入っているだけなら、修理費用を負担するほどのことかじっくり考えたほうが良い。米国TechTargetでは、ガラス製ベゼルにヒビが1本入ったデバイスを数カ月間問題なく使い続けている。最善のアドバイスは、スクリーンベゼル全体を覆うケースを探すことだ。そうすれば傷も隠れる。
画面を横切るようにヒビが1本入っていても、気にはなるが、そのままにしておいてよいかもしれない。ただ、ヒビの端は鋭いため注意が必要だ。経験では、ヒビの上に指を滑らせてもけがをすることはなかった。ただ、指先でヒビを押してはいけない。こうした方法がお好みでなければ、画面の交換をお勧めする。
画面が粉々になっているのなら、全く別の話だ。ガラスの破片はかみそりのように鋭く、即座に散らばる。このような場合、できるだけ早くタブレットを修理するだけでなく、すぐに使用を中止すべきだ。
オプション 2:Appleに持ち込む
iPadが壊れた場合、最も明白な対応は、AppleCare+に加入していなくても、Appleに持ち込むことだ。これは最も安全な選択肢で、面倒な思いをすることもなく、確実にデバイスを修理できる。だが、ヒビの入ったiPadのディスプレイの最適な修理方法をAppleが提供しているとは限らない。この方法は費用も高く、時間がかかることも多い。他の選択肢については後ほど説明する。
当然、iPadの修理費用はモデルによって異なる。
- 12.9型iPad Pro(2015)、12.9型iPad Pro(2017): 6万6800円(税別、以下同様)
- 10.5型iPad Pro: 4万9800円
- 9.7型iPad Pro: 4万1800円
- iPad(第3世代)、iPad(第4世代)、iPad mini 3、iPad mini 4、iPad Air 2: 3万4400円
- iPad、iPad 2、iPad Air、iPad(第5世代):2万8800円
- iPad mini、iPad mini 2: 2万2800円
この方法を選ぶ場合、iPadをAppleに送付する必要がある。3~5営業日で修理されたデバイスが手元に戻る。「エクスプレス交換サービス」を依頼することもできる。
注意点:Appleから送られてくるのは元のデバイスではなく、別の製品だ。そのため、発送前にiPadのコンテンツのバックアップを取っておくことが重要になる。「設定」に移動してスクリーン上部に表示されるユーザー名をタップし、「iCloud」を選択して「Cloud Backup」「今すぐバックアップを作成」の順に進むことで簡単にバックアップできる。iPadを電源につなぎ、Wi-Fiに接続したままにしておくと、毎日自動的にバックアップを実行できるが、確認しておくに越したことはない。
だが、iPad本体に彫刻を施している場合は、ここまでの説明の多くが当てはまらない。この場合、iPadを送って修理が完了するまで2~3週間待たなければならない。
オプション3:サードパーティーの修理サービスを検討する
iPadの修理に関してはAppleが唯一の選択肢ということはない。実際、よっぽどの郊外に住んでいる場合を除けば、恐らく数キロ以内に携帯電話の修理ショップがあり、そこで壊れたiPadディスプレイを交換できる可能性がある。こうしたショップは一般にAppleより安価で対応も早いため、真剣に検討してみることをお勧めする。
だが、注意点がある。所有しているのが最近リリースされたばかりのiPadであれば、必要な部品をそろえたサードパーティーショップを見つけるのは難しいかもしれない。例えば、TechTargetが連絡した中で、2017年発売のiPad Pro用の12.9型または10.5型画面を取りそろえているショップはなかった。
もちろん、修理費用はショップによって異なる。多くのショップは、競合ショップに知られたくないため、修理費用を公開していない。だが、参考にiPadの一般的な修理費用を一覧にまとめておいた。
- 12.9型iPad Pro (2015):約3万9500円
- iPad(2017):約1万4100円
- iPad Air 2:約3万3800円
- iPad Air:約1万1200円
- iPad mini 4:約2万8200円
お近くのショップを利用すれば、iPadを発送する必要はない。デバイスを預けて、次の日、場合によっては当日ショップに戻って受け取るだけだ。
そんなに悲観する必要はない
本稿をお読みになっているのがタブレットが壊れる前であれば、保険に加入することを真剣に検討されたい。だが、壊れた後に助言を求めているのなら、TechTargetができる一番のアドバイスは、お近くの携帯電話ショップ全てに電話して、一番安い価格でiPadを修理してくれるショップを探すことだ。
やや手間がかかり、費用が掛かるのは確実だが、すぐに頼りになるiPadが戻ってくるだろう。
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