クラウドサービスが止まる日に備えて企業が今できることプロバイダーと顧客の責任範囲は

クラウドの停止による損失を想定していない企業や、データとワークロードを復元する責任が利用者側とプロバイダー側のどちらにあるかを理解していない企業は、予想外の損失に直面するリスクがある。

2018年06月29日 05時00分 公開
[James Alan MillerTechTarget]
画像

 クラウドサービスの停止はささいな問題ではない。クラウドは、最新のITツールキットと同じくらい、企業に欠かせなくなっている。数時間や数日の停止はもちろん、数分停止するだけで、収益に深刻な影響が及ぶ可能性がある。

 クラウドサービスが停止すると、顧客満足度や収益に影響する。クラウドへの依存の度合いによっては、ワークロード、テスト、ソフトウェア開発、データアクセスなどの分野に影響が及ぶ。その結果、基準や規制に従うことができなくなり、罰金や罰則を科される恐れがある。2018年5月25日にEUの「一般データ保護規則」(GDPR)が施行されたため、コンプライアンス対策は喫緊の課題になっている。

 全てのクラウドサービスプロバイダーは、サービス停止に関して、ストレージなどのインフラを可能なかぎり迅速に再稼働する責任がある。ただし、その責任範囲は、顧客の希望とは必ずしも一致しない。このことは特に、クラウドベースのデータ、アプリケーション、その他のワークロードに当てはまる。

クラウド停止「責任」の理想と現実

ITmedia マーケティング新着記事

news165.jpg

GoogleのBIツールからLINEにノーコードでデータ連携 primeNumberが「trocco action for Looker」を提供
primeNumberが「trocco action」の提供を開始。第一弾としてGoogleのBIツール「Looker」...

news145.jpg

女子スポーツが生み出す収益は2024年に10億ドル以上 広告主や大手広告代理店も本気に
WPP傘下の大手メディアエージェンシーGroupMは、AdidasやUnileverなどのクライアントの支...

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。