レガシーアプリをクラウドへ移行する“間違いのない”2つの方法最優先に解決すべき考慮点は

レガシーアプリケーションを近代化すると、多種多様な課題が発生する可能性がある。幸い、この課題を解決するための選択肢はたくさんある。

2018年07月18日 05時00分 公開
[Twain TaylorTechTarget]

 現在の顧客は、以前に比べてアプリケーションのエクスペリエンスに多くのことを求める。そのため企業は、自社のアプリケーションスタックの近代化を考えるようになった。レガシーアプリケーションの近代化には、新機能の迅速な導入、リリース回数の増加、極めて高い可用性など多くのメリットがあり、いずれも顧客エクスペリエンスの向上につながる。こうしたメリットには魅力がある。だが、その課題は複雑だ。

 一般に大企業は、10年以上前に作成された多数のレガシーシステムを保有し、作成当初から同じ方法で運用している。このようなアプリケーションは膨大な行数のコードで構成されている。だがテストカバレッジがない。こうしたコードが全て、1つのモノリシックアーキテクチャ内に互いに結び付けられている。こうしたアプリケーションは、多くの場合、Oracleの「Java Platform, Enterprise Edition」など、最新とはいえないプラットフォームで開発され、実行はデータセンターのオンプレミスサーバに限定されている。

 これまでに多くの企業が、現行システムのまま現状維持の姿勢を貫いてきた。だがコンテナやクラウドコンピューティングが成熟してきた今、企業には優れた知識と確信をもってレガシーアプリケーションを近代化する選択肢が用意されている。

 加えて、こうした企業の多くは、新しいクラウドネイティブなアプリケーションも開発している。レガシーアプリケーションを統合し、アプリケーション間でシームレスなワークフローとユーザーエクスペリエンスを実現する必要があるためだ。この近代化の課題に直面する企業は、レガシーアプリケーションと最新アプリケーション統合を容易にする有意義なガイダンスを必要としている。

クラウドネイティブとクラウドフレンドリーの違い

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。