未知の脅威にはAIが不可欠
モバイルワーカーの安全は「AI」が守る? 最新モバイルセキュリティ動向
モバイル脅威の情勢は多様化し続けている。そのため、IT部門は常に先手を打とうと戦っている。その鍵となるかもしれないのはAI(人工知能)だ。
現状、企業システムでデータ侵害を検知してから修復を終えるまでの平均時間は3~6カ月だという。データセキュリティの観点では、この期間は容認できない。その間、大半の企業は復元できなくなるほど多くの情報を失う恐れがあるためだ。
今後のモバイルセキュリティシステムでは、クラウドベースのサービスとしてAI(人工知能)が提供され、ほとんどのセキュリティ侵害の検知、修復、防止を強化するだろう。AIであれば、特定の部署にインストールした1つのデバイスだけでなく、大量のデバイスを監視してそこから学ぶことができる。学んだことを対応可能な知見(インテリジェンス)に変え、個別のユーザーやデバイスのレベルでブロックして修復できる。こうした機能は、モバイルワーカーを保護するのに不可欠になるだろう。
モバイルセキュリティの最適解はAIなのか
モバイルワーカーのセキュリティ確保を考えているのなら、ユーザーの行動やデバイスの動作を監視できるAIの導入を検討すべきだ。IT部門は、ネットワーク、データアクセス、ユーザー関連の位置情報、プロファイル、アクセス許可を積極的に監視する必要がある。クラウドベースのインテリジェンスは、数百万ものデバイスから匿名のデータを集約し、マルウェアと潜在的なセキュリティ侵害を検出する。こうしたインテリジェンスは、今後数年の間に標準のセキュリティ機能になると考えられる。だが、現状のセキュリティベンダーの中にはこうした機能にうまく移行できないベンダーも出てくるだろう。
現状では各デバイスが個別のアプリケーションで既知の不適切な行動の兆候を照合している。だが、こうした既知の情報に頼った方法は、ゼロデイ攻撃や高度なフィッシング攻撃が全盛の時代には有効な保護策とはいえない。AIの支援を受けるモバイル向けのセキュリティでは、OSレイヤーで動作するプログラムがデバイスの各トランザクションを監視する。そして、どの操作が安全で、どの操作が安全でないか、時間をかけて学習する。ユーザーが新しいアプリケーションを読み込む場合、そのアプリケーションに悪意がないことをクラウドベースのセキュリティサービスによって承認を受けなければならない。
ユーザーは特定の種類のファイルを開く際にも承認を受ける必要がある。多くの添付ファイルにはマルウェアが含まれている恐れがある。最後に、ネットワーク接続デバイスには、ネットワークが安全であることを確かめるモニターが備わることになる。
AIの支援を受けるセキュリティの最終目標は、行動の監視になる。こうした機能は、Zimperium、Lookout、Appthorityなどのセキュリティベンダーが提供する製品で利用できる。モバイルセキュリティにAIを利用することでオーバーヘッドが大幅に増え、デバイスのパフォーマンスが低下するように思えるかもしれない。だが、大半のユーザーはそうした変化に気付かないだろう。
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