コカ・コーラはどこで飲まれているのか? Twitter画像と「Vision API」で特定Google「Cloud Vision API」は何が可能か

日本コカ・コーラは、人工知能(AI)技術を用いたGoogleの画像認識サービス「Cloud Vision API」を活用し、消費者の行動を分析するプロジェクトを実施した。実際に利用して分かった、AI技術の得意不得意とは。

2018年11月27日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

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photo 日本コカ・コーラ 小林康二氏

 日本コカ・コーラは2017年、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にアップロードされている画像から、人工知能(AI)技術で消費者の「コカ・コーラ」の消費シーンを特定する試験的な取り組みを実施した。利用したAIツールは、Googleの機械学習済みモデルをベースにした画像認識サービス「Cloud Vision API」だ。取り組みの結果「ペットのいる空間でコカ・コーラを飲む」「山登りの時にコカ・コーラを飲む」などの、同社がこれまでに把握していなかった消費シーンを発見した。AI技術を用いて新しい消費シーンを掘り起こす同社の取り組みについて、同社経営戦略部門・ナレッジ アンド インサイツ ディレクターの小林康二氏の話を基に紹介する。

 日本コカ・コーラが現在、消費者心理の理解に使っている手法は、消費者へのアンケートや、SNSに投稿された「#コカ・コーラ」というハッシュタグが入ったテキストの収集などが中心だ。ただし実際のところコカ・コーラ関連のハッシュタグを使った投稿には、キャンペーンやプロモーション用のツイートが少なくない。消費者心理の把握を目的にハッシュタグを分析しても、消費者の実態を十分に反映できていない、偏った分析結果が出る懸念があった。

 今回の分析のベースは、SNSに投稿された、コカ・コーラのロゴ画像が写りこんだ写真だ。日本コカ・コーラは分析対象のSNSを選定するために、ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた世代)を対象に「Facebook」「Instagram」「Twitter」の各SNSの印象を聞き取り調査した。その結果、Twitterは投稿から消費者の本音が見えやすく、消費シーンがリアルタイムで投稿されることが多いという特徴を見いだした。この調査結果から、コカ・コーラの飲用シーンを生活者視点で調査するのに適していると考え、Twitterへの投稿画像を基に分析を開始した。

数千億枚の画像からコカ・コーラの飲用場面を抽出

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