機械学習を使いやすくするAWSとGoogleのクラウドサービス、その利点は「Amazon SageMaker」「Cloud AutoML」を解説

機械学習はデータサイエンスのスキルを必要とする複雑なテクノロジーだ。Amazon、グーグルなどのクラウドプロバイダーはAIをもっと使いやすいものにすることを目指しているが、まだ改善の余地もある。

2018年10月10日 05時00分 公開
[David LinthicumTechTarget]
photo

 パブリッククラウドプロバイダーは、AIと機械学習のためのサービスを市場に投入し続けている。こうしたクラウドプロバイダーによると、極めて経験の少ない開発者でもそのテクノロジーを利用できるようにするためだという。こうしたサービスは機械学習アプリを作成するための学習時間を短縮する一方で、まだ成長の余地もある。

 Amazon Web Services(AWS)の「Amazon SageMaker」とGoogleの「Cloud AutoML」の2つも、ベンダーが多数のAI専門家やデータサイエンティストを用意しなくても使用できると主張する機械学習サービスだ。

 Cloud AutoMLはグラフィカルインタフェースを備え、オブジェクト認識モデルや画像検出モデルをユーザーが簡単にトレーニングできる。このサービスは、機械学習システムを立ち上げて稼働させるのに必要とされていた、従来の多くの要件を取り除く。具体的にはデータの手動セットアップ、モデルトレーニングプロセス、アプリケーションへの導入などが不要になる。Googleの「Cloud AutoML Natural Language」を介して、フロントエンドで自然言語処理を使用する機能も提供される。

クラウドプロバイダーが認識する人材格差

 Amazon SageMakerは、AWSクラウドプラットフォームへの導入に加えて、学習モデルとその関連データの開発速度を上げるもう1つのMachine Learning as a Service(MLaaS)ツールだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...