2018年12月03日 05時00分 公開
特集/連載

無償の自動作曲ツールもAIによる作曲はゲームに新たな命を吹き込むのか? (1/2)

インディーズのゲーム開発者は、プロシージャル生成を活用してゲームにさまざまな要素を組み込んでいる。その世界にAIが生み出す音楽が加われば、活気に満ちた現実のような世界を作り出せるかもしれない。

[Mark Labbe,TechTarget]

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音楽 | 作曲 | ゲーム開発 | 機械学習


画像 AI作曲は音楽にまで手が回らないゲーム開発者の救世主となるのか

 2016年、ゲーム制作会社Hello Gamesは待望の探検ゲーム『No Man's Sky』をリリースした。このゲームには、高度な「プロシージャル生成」を用いて生み出された1800京個もの惑星が存在する宇宙空間がある。プロシージャル生成とは、手作業ではなくアルゴリズムを使って自動的にコンテンツを作成することで、ゲーム業界ではよく使用される用語だ。各惑星には異なる植物群や動物群が生息し、プレイヤーは固有の生物を捕獲したり、手なずけたりすることができる。

 映像は確かに変わった。しかし、ロックグループ65daysofstaticによるゲームのサウンドトラックは変わらぬままだ。このサウンドトラックの評価は高いが、代わり映えがなく、AIが生み出す世界とはあまり調和しないように思える。このゲームに必要なのはAIがリアルタイムに作曲する音楽かもしれない。

 AIが作曲した音楽の利用はここ数年で着実に増加しているものの、ゲーム業界を席巻するほどではない。ただ、変化の兆しは見える。

古いテクノロジー

 AIが音楽を作曲するという考えも、それを支える技術も新しいものではない。2000年代の初め、著名な科学者スティーブン・ウルフラムは自動作曲ツール「WolframTones」を作成している。同氏は、質問応答システム「Wolfram Alpha」やプログラミング言語「Wolfram Language」を開発したことでもよく知られている。WolframTonesは、15種類の音楽様式のうちユーザーが選んだ様式に基づいて独自のメロディーを生み出す簡単なAIプログラムだ。このプログラムはオンラインで無料入手できるが、Wolfram Languageのデモの一つにすぎない。

AIが作曲した音楽が目指すのは“人間の作曲家の支援”

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