ラック、ブレード、メインフレームにも留意
「サーバは8つの機能で比較すべし」 有識者が語る、その真意とは(1/3 ページ)
サーバハードウェアを購入する場合、プロセッサ数、メモリ容量、ストレージ容量など検討する要素はたくさんある。主要ベンダーが提供するサーバを比較する際は、8つの重要な機能を綿密に評価すべきだ。
サーバハードウェアを選ぶ際には、自社の要件を見極め、候補製品を評価する必要がある。また全ての懸念事項に確実に対処するには、必要に応じてさまざまな調査をすることも必要だ。以下に示す8つの機能は、検討を始めるための出発点といえるだろう。
- プロセッサ
- メモリ
- ストレージ
- 接続性
- ホットスワップ
- 冗長性
- 管理容易性
- セキュリティ
併せて読みたいお薦め記事
サーバハードウェア比較
「いっそサーバレスへ」と不用意に飛び付くのは危険
この8つの機能には、サーバハードウェアを選ぶ際に注目すべき基本要素が網羅されている。だが、もちろんこれだけで十分というわけではない。どの企業でも、意思決定者は既存のワークロードや今後のワークロードをサポートするために必要なものをラック、ブレード、メインフレームというコンピュータの違いに留意しながら明確に定義しなければならない。
では8つの機能について詳細に解説する。
プロセッサ
サーバハードウェア購入時に考慮すべき最も重要な要素の1つが、データのコンピューティング処理をするプロセッサだ。プロセッサは中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、プログラム実行やデータ取捨選択時の手間のかかる全ての作業を一手に引き受ける。ほとんどのサーバは通常1つのプロセッサで複数のプロセスを実行する。ただ、中にはマルチプロセス機能を利用するために複数コア(マルチコア)で構成されたものもある。
マルチコアはパフォーマンスを向上させる場合が多いが、コア数だけを重視すればよいわけではない。プロセッサの速度つまりCPUのクロック速度や、使用可能なキャッシュ、ソケットの総数にも注目する必要がある。これらはプロセッサごとに大きく異なる可能性がある。
例えばNECの「Express5800/D120h」ブレードサーバは「インテルXeonスケーラブル」製品ファミリーのプロセッサを最大2基搭載できる。インテルXeonスケーラブルプロセッサの中でもグレードが高いものは26コア、35.75MBのキャッシュを備え、クロック速度は2.0GHzだ。
これをIntelの「Xeon E5-4600 v4」プロセッサを使用するDell「PowerEdge M830」ブレードサーバと比べてみよう。PowerEdge M830サーバの最もグレードが高いプロセッサは22コアと55MBのキャッシュを備え、クロック速度は2.20GHzだ。搭載可能なプロセッサは4基だ。
メモリ
「サーバメモリが十分あること」は、高いパフォーマンスを求められる必要なシステムに不可欠だ。メモリが多ければ多いほど、ワークロードのパフォーマンスが高くなる可能性がある。だがパフォーマンスに影響する要素は他にもある。ほとんどのサーバメモリは、何らかのランダムアクセスメモリが搭載されたDIMM(デュアルインラインメモリモジュール)の集積回路基板で構成される。
またサーバメモリにはフォールトトレラント機能など、信頼性を高める機能が含まれることもある。フォールトトレラントとは仮にシステムの一部に不具合が出ても、機能縮小などをして全体を止めない仕組みのことだ。最も一般的な機能の1つが誤り訂正コード(ECC)で、これはよくある単一ビット誤りを検出して訂正する。サーバハードウェアメモリについて評価する際は、実行するワークロードとアプリケーションの種類に留意しながら製品全体に目を向ける必要がある。
例えば富士通のメインフレーム「BS2000 SE」シリーズは最大1.5TBのメモリを搭載できるが、IBMの「IBM z14」ファミリーに含まれる「ZR1」メインフレームが搭載できるメモリは最大8TBだ。またZR1では、RAIM(Redundant Array of Independent Memory)を最大8TB使用可能だ。そのため、トランザクションの応答時間を短縮できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「AIバブル」は崩壊するのか? 熱狂の後に来る“尻拭い”と4つの防衛策
-
2
パナソニックが国内製造26拠点のERPを「SAP S/4HANA」に統一 アドオン7割削減
-
3
データを無断で暗号化し使用者に身代金を要求する詐欺に用いられるマルウェアとは?
-
4
「コピペ運用の限界」に直面するAI活用 7割超が“別画面”のまま使う理由は?
-
5
【お知らせ】「クラウドインフラに関するアンケート調査」結果リポート
-
6
守るべきは「開発者のフロー状態」 AIによる生産性改善の6施策
-
7
【お知らせ】 「データセンターの利用状況に関するアンケート調査」結果リポート
-
8
【お知らせ】「サーバ仮想化に関するアンケート調査」結果リポート
-
9
【お知らせ】「サーバ仮想化導入に関するアンケート調査」結果リポート
-
10
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
8
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
9
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー