Windows 10の基本機能「セーフモード」「Windows Admin Center」とは?覚えておきたい「Windows 10」管理者向け機能【後編】

「Windows 10」のトラブルシューティングと管理に役立つ基本機能に「セーフモード」と「Windows Admin Center」がある。この2つについて紹介する。

2019年08月15日 05時00分 公開
[Yuuki NishidaTechTarget]
画像

 前編「Windows 10管理を楽にする『Windows Sandbox』『Windows Autopilot』とは」に引き続き、後編となる本稿は「Windows 10」の管理に役立つツールや機能を紹介する。本稿で取り上げるのは「セーフモード」「Windows Admin Center」(Windows管理センター)だ。

セーフモード

 Windowsの「セーフモード」は「Windows 95」以来、IT管理者が潜在的なソフトウェア問題の診断に利用してきた起動オプションだ。Windows 10はOSの起動前または起動中に手動で有効化できる。PCが停電やクラッシュなどでシャットダウンした場合に、Windows 10が自動的にセーフモードで起動することもある。

 セーフモードは、システムクラッシュなどの異常動作を引き起こす可能性のある、ほぼ全てのソフトウェアやドライバを無効にし、必要最低限の構成でOSを起動する。すなわち、マウスやキーボード、ディスプレイを使うためのソフトウェアとドライバのみでデスクトップを起動できる。

セーフモードで問題を切り分ける

 セーフモードで起動したら、IT管理者はソフトウェアとドライバを再び有効化し、どれが問題を引き起こすか調べることができる。あるソフトウェアやドライバを適用してシステムが不調になったら、IT管理者は再びセーフモードでWindows 10を起動し、そのソフトウェアやドライバを削除して、その新しい修正版をインストールすればよい。

 オフィススイート「Office 365」などのWindowsアプリケーションを、拡張機能やアドオンを無効にしたセーフモードで起動することもできる。これはトラブルシューティングに便利な機能だ。

 IT管理者はアプリケーションをセーフモードで起動し、拡張機能やアドオンを一つずつ有効にして、どれがアプリケーションの速度低下などの問題を引き起こすか調べることができる。そうした拡張機能やアドオンが見つかったら、削除すればよい。ただし、一部のサードパーティーアプリケーションはセーフモードで起動できない。そのためIT管理者はまず、ベンダーに問い合わせるとよいだろう。

Windows Admin Center

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news067.jpg

「単なるスポーツ広告ではない」 Nikeの27年ぶりスーパーボウルCMは何がすごかった?
Nikeが27年ぶりにスーパーボウルCMに復帰し、注目を集めた。

news082.png

Z世代と上の世代で利用率の差が大きいSNSトップ3 1位「TikTok」、2位「Instagram」、3位は?
サイバーエージェント次世代生活研究所が実施した「2024年Z世代SNS利用率調査」の結果が...

news187.jpg

主戦場は「テレビ画面」へ YouTube20周年でCEOが公開書簡
20周年を迎えるYouTubeが、クリエイターとユーザーの双方にとってより魅力的で革新的なプ...