2020年04月22日 05時00分 公開
特集/連載

「Windows 10X」は未来のWindowsか、Surface NeoのOSで終わる“一発屋”か「Windows 10X」の正体【後編】

Windowsの新バージョンである「Windows 10X」は、デュアルディスプレイ搭載デバイス向けのOSだ。その独自機能は、通常のWindowsにも取り込まれるのだろうか。

[Mike Gleason,TechTarget]

関連キーワード

Windows | OS | ビジネスPC


 「Window 10X」が登載する機能の全容は見えていない。Window 10Xはデュアルディスプレイ搭載デバイス向けの「Windows」の新バージョンだ。Microsoftは2020年秋の提供開始を計画している。この新OSの登場は、広く普及しているWindowsにどのような影響をもたらすのだろうか。

コンテナ化がWindowsに与える影響

 通常のWindowsにWindows 10Xの新機能が取り込まれるかどうかは、Windows 10Xがどれだけ成功するかにかかっている――そう考える業界関係者が少なくない。

 Window 10と異なる点の一つとして、Windows 10Xはアプリケーションをコンテナで実行する。コンテナでアプリケーションを実行することで、Windows 10のレガシーアプリケーションも利用できるようにする狙いがあると考えられる。ただし互換性には不安があるという見方がある。

 調査会社Gartnerでアナリストを務めるスティーブ・クレインハンズ氏は「現実にはうまく機能しないアプリケーションが出てくるだろう」と指摘する。これはコンテナがうまく機能しないのではなく、OSと切り離すとうまく動作しないアプリケーションが少なくないと考えられるからだ。

 この事情を加味すれば、コンテナ化の手法がすぐに通常のWindowsに取り入れられることはないと予測できる。「仮にコンテナ化が通常のWindowsに導入されたとしても、ユーザー企業はこの機能の有効/無効の切り替えができることを望む可能性がある」とクレインハンズ氏は指摘する。

更新プログラムの改善

 今後提供されるWindowsの新バージョンに、Windows 10Xの更新プログラムの仕組みが導入される可能性もある。MicrosoftはWindows 10Xの更新プログラムの適用は90秒ほどで完了すると説明しているが、クレインハンズ氏は「通常のWindowsに適用した場合は90秒のレベルまでは短縮できないだろう」と指摘する。

 調査会社Constellation Researchのアナリストであるホルガー・マラー氏は「Windows 10Xの機能をWindowsも採用するかどうかは、Windows 10Xが企業向けの用途としてうまく機能するかどうかに左右される」と話す。仮にWindows 10Xが企業向けのOSとして成功したことが実証されたとすれば、Windows 10Xの特徴は通常のWindowsのユーザーエクスペリエンス刷新のためにも取り入れられる可能性がある。その場合「従来のWindowsと新たなユーザーエクスペリエンスを取り入れたWindowsのユーザー企業は、2つの異なるユーザーエクスペリエンスが存在する複雑さに悩まされることになるだろう」とマラー氏は語る。

Windows 10Xで将来のOSを占う

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

生活者視点から見たDX 受容層43.1%、拒否層12.5%――日本IBM調査
「IBM Future Design Lab.」の調査によると今後、DXの波は産業の場から生活の場へと拡張...

news146.jpg

マーケティングオートメーション(MA)を導入しない理由1位は4年連続で「高いから」――Mtame調査
2017年から続く「マーケティングオートメーション意識調査」の2020年版の結果です。

news045.jpg

「ファッションテック」から「3密回避」まで データによる価値創造と課題解決の考え方
気象データを活用してファッションコーデを提案するサービスをデジタルエージェンシーの...