間違った「UEM」製品を選ばないための見極めのヒント新人IT担当者でも分かる「統合エンドポイント管理」(UEM)【第3回】

「UEM」製品は多様なエンドポイントを一元管理できるが、全て同レベルで管理できる機能を持った製品はない。導入後に「機能が多過ぎる」「機能が足りない」と後悔しないために、見極めるべきポイントは。

2020年05月11日 05時00分 公開
[田北幸治アイ・ビー・シー]

 PCやタブレットなどのエンドポイントを一元管理する「統合エンドポイント管理」(UEM)製品の選定を進める前に、まずすべきことがある。UEM製品の管理対象となるエンドポイントの用途と、エンドポイントを管理する目的の整理だ。

 エンドポイントの業務用途は、以下のようなものが挙げられる。

  • メールの送受信
  • イントラネットへの接続
  • グループウェアの利用
  • 受発注など社内システムの利用
  • 「Microsoft Office」による文書作成
  • 社内外の相手へのプレゼンテーション

 業務のために利用するエンドポイントは、会社からの貸与の場合もあれば、私物の場合もある。どちらにしてもエンドポイントを管理する目的は次の通りだ。

  • エンドポイントで利用可能なアプリケーションを会社指定のものに限定したい(それ以外のアプリケーションを使わせたくない)
  • エンドポイントをセキュアに社内ネットワークに接続させたい
  • エンドポイントの用途を業務利用に限定したい(それ以外の目的に使わせたくない)
  • エンドポイントが紛失や盗難に遭ったときに、情報漏えいを防ぎたい

 これらの目的を踏まえ、UEM製品をどのように選定すればよいだろうか。

「UEM製品を入れない」が正解の場合も まずは管理方針を策定すべし

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