調査会社Gartnerの予測によると、2020年のパブリッククラウド市場規模は前年比17%増の2664億ドルに達するという。これはクラウドサービスにシステムを移行させる企業が驚異的に増えていることを示す調査結果の一つだ。
医療業界にとって、クラウドサービスへの移行に伴うセキュリティ強化、コスト削減、柔軟性向上は、特に魅力的な要素になる。クラウドサービスへの移行によって幾つかの業務はする必要がなくなり、患者の予後の改善とコスト削減に専念しやすくなる。ただし意図しない結果を引き起こす恐れもある。
クラウドサービスに移行すれば、病院やクリニックなどの医療機関は第三者が用意したネットワークリソースとコンピューティングリソースを使用して、医用画像管理システム(PACS)、電子カルテ(EMR:電子医療記録)、臨床検査情報システム(LIS)といったシステムをホストして管理する体制に変わる。医療機関は自前のデータセンター設備を所有して管理する必要がなくなる。
ここ数年、クラウドベンダーはユーザー企業に対して、オンプレミスのサーバでシステムを運用管理する慣習を廃止して「クラウドに飛び込まざるを得ない」と決断する新たな理由を提示するようになった。本稿は、医療機関がクラウドサービスに移行することで得られる4つのメリットを紹介する。
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