個人情報はタダじゃない――自分の情報をマネタイズできる「YouGov Safe」各種法令にも準拠

自分が承認した相手(企業)に個人情報を提供し、対価を得る。企業は、良質なデータを取得できる。これがYouGov Safeだ。

2021年06月25日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]

 国際的なリサーチおよび分析企業YouGovは、ユーザー(会員)が希望すれば自分のデータを収益化できる「YouGov Safe」を発表した。

 会員は、YouGov Safeを使って企業、プラットフォーム、機関が保持するデータを安全に保管できる。このデータは選択した第三者と匿名で共有できる。ケース・バイ・ケースで承認してから共有することも可能だ。

 YouGov SafeはEUのGDPR(一般データ保護規則)とカリフォルニア州消費者プライバシー法に準拠し、完全オプトイン形式の倫理的なトラッキングツールとデータマーケットプレースを提供する。

 YouGovは、会員のオンラインでの行動や取引に対する透過的なビューをメディア所有者、企業、代理店に提供し、会員には報酬を提供するとしている。

 ハミッシュ・ブロックルバンク氏(YouGov Safeの責任者)は、会員のデータをYouGovの顧客企業に提供し、その企業のアプリを使う会員が収益を得る方法を考えていたという。

 YouGovによると、YouGov Safeは会員がオンラインで消費、購入したものを観察することで顧客プロファイリングを新たなレベルに引き上げるという。こうした洞察は業界が現在使っている行動データにさらに深みを加える。「YouGov Profiles」(訳注)の洞察と組み合わせることで、会員の3次元インテリジェンスデータを提供することも可能だという。

訳注:国際的なオンライン消費者調査を基にしたデータプラットフォーム。

 「YouGovには、定期的にアンケートに答える1400万人の会員がいる。多くのデータを共有することに熱心な人々だ。会員にとってのメリットは『データに公正な対価』が支払われることだ」(ブロックルバンク氏)

 会員は、共有するデータをコントロールできる。「YouGovには付加価値を生み出すマーケットプレースがある。ソースをアップロードするたびに報酬を得ることができる。アクセスを取り消すことも可能だ」と同氏は補足する。

 データマーケットプレースにより、会員は共有する情報と共有先を選択できる。新たな企業が会員のデータを操作できるようになるたびに、その会員はポイントを受け取る。

 会員は自分の個人情報から「かなりの収入を得る」ことができるとブロックルバンク氏は話す。

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