独自のx86チップを構築可能に
Intelの対Arm戦略――x86コアのライセンス提供を開始
Intelがx86のライセンス提供に踏み切るという。これにより、Intelの顧客企業が独自機能を組み込んだx86チップを構築できるようになる。
Intelはデータセンター事業の営業利益が前年比22億ドル(約2395億8000万円)減に落ち込んだ理由として、収益の減少、10ナノメートルへの移行、「Xeon」の研究開発への投資増を挙げている。Intelは約200億ドル(約2兆1800億円)を投じて米アリゾナ州に2つの工場を建設するという。
Armとの競争について、そしてArmのように「x86」をライセンス提供するつもりがあるかどうかについて尋ねられたIntelのCEOパット・ゲルシンガー氏は次のように答えた。「x86コアを利用可能にする予定だ。ユーザーにはクラウドサービスプロバイダーも含まれる」
「つまり、簡単に言えば『イエス』だ。x86を顧客が利用できるようにすることで、Arm対x86という世間の捉え方は大きく変わるだろう」
ゲルシンガー氏は、Armのライセンスを所有するユーザーがArmチップを構築できるように、Intelの顧客もx86ベースの独自チップを設計できるようになると言う。
ゲルシンガー氏はこれまで、独自設計を希望する企業にIntelが対応していなかったことを認めている。「そうした企業に適切な選択肢となるx86がなかった」
x86のサーバチップでは、ネットワーク向けやメモリ階層向けに最適化することはできなかった。今回変わるのはその点だとゲルシンガー氏は話す。
「Intelは必ず実行する。IPや主要プロセスとパッケージング技術の扉を開き、Intelの半導体工場で一緒に独自設計を行おうと呼び掛けることができる。これは非常に強力な戦略で、大きな変化になると思う」(ゲルシンガー氏)
同氏によると、Intelのパッケージング技術にも「大きな関心」が寄せられているという。一例として、1つの半導体にSamsung ElectronicsまたはTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)のタイルとIntelのタイルを統合したいと考えている顧客を挙げている。
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